今陽子さんの「駅」が流れる

 

しんみりと、懐かしさ、かつての人にこころ鳴る歌詞を静かに聴きながら、いつかの日の体験に浸る。

 

昨年はデビュー50周年を迎えられた今陽子さん。

お元気に、懐かしい思い出の曲を歌う。

ミュージカル、お仲間に囲まれ、しあわせなひと時をいただく。

 

「恋の季節」でキラーズに囲まれ、ピンキーの愛称と共に人々から愛されたその人も

50周年、半世紀を隔てるものはなく、お若く、しかし、おとなの落ち着きを醸す

エンタテナー。

 

竹内まりやさん作詞、作曲の「駅」

多くの人がカバー。

私の FAVORITE SONGのひとつ。

 

先日、東京の美術館でしあわせなひと時に出合う。

館内のカフェでランチを注文し、田舎者で無作法な私に、受付の人、ウエター、ウエトレスの方々から笑顔でむかえられ、行き届いたサービスに感動した。

カフェなどめったに入ったこともない者でも、こころよく接待を受け、コップが空になるとさーと水のサービス、おかげで口喝の私にはありがたかった。

和食を注文し、食事を終えるとレジで支払いをする時、笑顔の絶えないやり取りで、すっかり気に入ってしまった。

帰り際、最初にむかえてくれた受付の人が、心地よく笑顔で何気ない雰囲気で挨拶を交わしてくれた。

 

目的地には電車を利用し、帰りはタクシーで自宅へむかうことにした。

金銭的には損なのだが、事情が発生し、やむなくの選択だった。

 

当日は二度目の利用だった。

照明の落とした車内で、静かな会話がなされた。

運転手と話すのはよくあることだが、初老のその人は柔和に話すだけでなく聞き上手な方だった。

私たちの事情を汲み取ったらしく、スピードを控えめに安全運転そのもので、安心感が持てた。

自宅までの間、話が弾み、個人的内容にまで及んだ。

今は息子さんとのふたり暮らしで、いろいろ事情を抱えた人生を送ってきたようだ。

終始、穏やかに、やさしさが人柄を感じさせた。

 

カーナビが目的地に近づいてきたことを表示していた。

私が道案内をすると、呼応するかのようにうなずきつつ、従ってくれた。

自宅について下車する時、私たちの事情を気遣うようにお別れの言葉をかけてくれた。

私たちも挨拶を交わした。

 

帰宅して、私たちは嬉しさがこみ上げてきた。

 

一日中、やさしさにあふれた日で、楽しい思いができた。

喧騒の世の中、たまに人との交流にしあわせを感じ、自宅でもふたりして会話が弾んだ。

 

今日の良い出来事

研究所で、研究に参加を募集する記事をみつけた。

精神疾患に関するもので、思案の末、電話してみた。

緊張気味に電話で問い合わせると、穏やかな口調で説明してくれた。

参加の意思をつたえ、後日、日程を調整することにした。