$hashikawa's blog


もはや忘れてたのかと不安になるほど久しぶりの劇場映画鑑賞。笑

年間10作品の目標を諦めてしまいそうな程に、深刻なペースになっていますが、
同名タイトルの「三浦しをん」さんの小説を映画化した「舟を編む」を観てきました。


本屋大賞として話題になった昨年に読んだこの「舟を編む」。(amu1) (amu2)
本当におもしろかったので、映画化をずっと楽しみにしていました。

辞書編集という言葉を題材にした物語なので、小説では活字ならではの楽しみが多かったのですが、
その世界を映像化したことによって魅力を膨らませ、映画ならではのおもしろみもありました。


すでに小説を読了した作品なので、当然にストーリー展開を知っているわけで、
映像化による描写や演技力によって、映画の満足度が左右されます。

松田龍平さんによる、ちょっとやり過ぎかなと思う程の馬締光也は大人になるほどハマっていて、
小説ではそこまでって感じだった西岡も、オダギリジョーさんの好演で活きていました。

実写化というハードルも見事に越えてきて、「早雲荘」や「玄武書房」の完璧な再現性は感動もの。
(90年代後半の舞台設定を、プリウスが走ったような気がしたのは気のせい...?)


物語に出てくる辞書の装幀と、実際の小説の装幀がリンクしているという、
小説での気の利いた粋なセンスが好きだったのですが、映画では関係ないのでそこは省略。。。

物語としてのおもしろさは間違いないし、映画としての作り込んだ完成度も凄い。
映画だけでも充分に楽しめるので、小説が未読でも是非観て欲しい作品です。


- - - - - - -
pic.
シュッと演じてたけど、やっぱり宮﨑あおいさんはちょっと柔らか過ぎたかなぁ...。
しかし小説と映画のそれぞれに良さがあり、また小説を読みたくなりました。