アイビスサマーダッシュ(日曜・新潟)


夏の新潟の開幕を飾る芝直線1000m戦、GⅢ。

過去10年、1番人気は〔620〕、2番人気は〔140〕、3番人気は〔012〕。
6番人気以下〔326〕、2ケタ人気馬〔003〕。
馬連3ケタ2回に、万馬券1本。
1番人気の連対率は8割ですが、近2年は馬券圏外。
一方、6年連続で8番人気以下が3着に、3年連続で2ケタ人気馬が3着に来ており、波乱の度合いが増してきているのかもしれません。

ステップレースを見ていきましょう。
OPの韋駄天Sからが最もよく〔471〕。連対7頭に、3着馬2頭、4着馬2頭、1番人気9着馬が1頭。韋駄天S組のワンツーが、4回もあります。
その他、GⅢのCBC賞から〔201〕。
函館スプリントSから〔102〕。
1年前のアイビスサマーダッシュから〔100〕。
重賞組の人気、着順は不問です。
OPでは、重賞格付け前の葵Sから〔110〕。3着と2着の馬。
バーデンバーデンCから〔011〕。5着と16着の馬。
福島テレビOPから〔001〕。6着馬。
ダートのコーラルSから〔100〕。13着馬。
3勝クラスから〔012〕。勝ち馬2頭と3着馬。
2勝クラスから〔002〕。勝ち馬と7着馬です。

連対20頭すべてに、ダートを含む、1000mまたは1200mでの勝利がありました。

また、連対20頭中15頭にOPクラスの連対歴があり、残りの5頭には芝直線1000mでの3着以内がありました。

牝馬は〔765〕。成績は牡馬を上回っており、8年連続で上位3頭中2頭を占めています。

馬券圏内30頭中19頭が2ケタ馬番の馬で、10年のうち8回は2ケタ馬番の馬が2頭以上馬券圏内に来ています。
その一方で、6番枠より内の馬も7頭が馬券絡み。外枠有利を疑う余地はありませんが、内がまったくダメというわけでもありません。

年齢別では、3歳〔121〕、4歳〔210〕、5歳〔455〕、6歳〔023〕、7歳〔301〕。
5歳馬が中心も、7歳馬が3勝もしているように、幅広い年齢から活躍馬が出ています。
ちなみに、3歳の馬券圏内4頭は、すべて牝馬です。

連対20頭中、前走がダートだった15年1着のベルカントを除けば、前走が重賞以外なら掲示板もしくは1番人気だったことは必須。
これが3着馬は不問ですから、人気薄の台頭に注意が必要です。

過去の好走馬が、ふたたび、みたびの好走を見せるのも特徴のひとつ。具体的に挙げていきましょう。
14年3着のアースソニック、翌15年も3着。
15年勝ったベルカント、翌16年連覇。
19年勝ったライオンボス、翌20年2着、21年も2着。
20年3着のビリーバー、22年優勝。
21年勝ったオールアットワンス、23年も優勝。
22年3着のロードベイリーフ、翌23年も3着。
今年もロードベイリーフが登録してきました。出走してきたら、注意が必要です。

19年の55秒1、23年の54秒9を除けば、勝ち時計は53秒8~54秒5。開幕週の速いタイムでの決着。持ち時計のチェックもお忘れなく。





クイーンS(日曜・札幌)


牝馬限定の芝1800m戦、GⅢ。
21年は函館で行われましたが、データはそれも含む、過去10年で見ていきたいと思います。

1番人気は〔332〕、2番人気は〔301〕、3番人気は〔102〕。
6番人気以下〔344〕、2ケタ人気馬〔101〕。
馬連3ケタ1回に、万馬券1本。
10年のうち、9回で1または2番人気が連絡み。その一方で、6番人気以下の伏兵も7連対。“人気馬+伏兵”の組み合わせだと、データは語ります。

ステップレースを見ていきましょう。
好相性のレースは2つ。
まずはGⅠのヴィクトリアマイルから〔444〕。人気、着順は不問です。
10年のうち8回は馬券圏内に馬を送り込み、そのうち7回は連対を果たしています。
もうひとつ、GⅢのマーメイドSから〔222〕。人気、着順は不問です。
その他、GⅠのNHKマイルCから〔100〕。勝ち馬。
オークスから〔100〕。3着馬。
海外GⅠのドバイターフから〔100〕。3着馬。
GⅢの福島牝馬Sから〔110〕。勝ち馬と、3番人気13着の馬。
中山牝馬Sから〔010〕。2着馬。
OPの巴賞から〔010〕。勝ち馬。
安土城Sから〔001〕。2着馬。
メイSから〔001〕。6着馬。
3勝クラスから〔011〕。2着と4着の馬。
2勝クラスから〔001〕。勝ち馬です。

勝ち馬10頭は、すべて前走重賞からで、ヴィクトリアマイルとマーメイドS以外からなら3着以内必須。

また、毎年前走GⅠ出走馬が連に絡んでいます。

連対20頭中、19頭に芝1800mまたは2000mでの勝ち、もしくは同距離重賞の2着がありました。
例外の1頭は17年優勝のアエロリットで、この馬は芝1600mのGⅠ勝ち馬です。

加えて、連対20頭中18頭に、重賞連対またはOPクラスでの勝ちがあり、例外の2頭は、22年2着のサトノセシルと23年2着のウインピクシスです。

前走GⅠ出走馬が馬券圏内に15頭。その当日人気を見てみると、1番人気8頭、2番人気4頭、3番人気2頭、4番人気1頭。
つまり、前走GⅠで負けていても、ここなら力上位と人気になる馬は、信頼足りうるということなのでしょう。

年齢別では、3歳〔200〕、4歳〔463〕、5歳〔236〕、6歳〔211〕。
4歳馬が中心のようです。
ちなみに、3歳で勝った2頭に共通するのは、重賞勝ちがあり、かつ前走GⅠで3着以内だったということです。

札幌で行われた9回は、“前走GⅠ出走の人気馬+別路線組の馬”。相手に相応しい伏兵を探してみて下さい。


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