冷えますねー。
この時期はサーマルをインにヘビーウエイトのスエットが暖かいです。
しかも柔らかくて着心地が良いスエットは、気分もホッコリします。
ジャケットからチラリと見えるベーシックなアメカジデザインは、ベーシックだからこそ滲むアメカジ感が、こなれた上級者の雰囲気を漂わせますよ。
アメカジスエットやTシャツにそんなベーシックなデザインが多いのは、やはりそこに意味があるからです。
クッシュマンのこのデザインも、そんな一着としてロングセラーとなっています。
「クッシュマン プリントセットインクルースウェット 26901P CLOVER」 です。
無地やパーカーでもお馴染みのクッシュマンのスウェットは、国産の吊り編み機で編み上げられた生地を使用しています。
この吊り編み機が数が少なく、クッシュマンも有名な関西の某県にある物で作っています。
この吊り編み機の特徴は糸に無理なテンションが掛からない様な調節が出来る事で、主に高級肌着を編む為の機械です。
吊り編み機1台の生産量としては筒状の生地を編んでいく為、1日10メートルのみでほんの数着分しか編み上げることが出来ないそうですよ。
こうしてゆっくりと無理なく編まれる過程で、空気を含みながら柔らかいけど丈夫、肉厚でソフトな風合いの生地が生まれてきます。
写真でフワッとした肉厚感が伝わるでしょうか。
そしてこの首元の太目のリブも特徴的です。
二本針針で付けられたバインダーネックのリブは3.5cmの高リブです。
一般的には2cm~3cmくらいが多いですが、ヴィンテージの長い間着用したスウェットのリブの口が開いた感じを再現するために、この高さにしています。 このスウェットも着用を重ねるうちに緩やかに首口が開きますよ。
そして前後ろにV字のガゼットが装備されるヴィンテージ仕様です。
ガゼットもキッチリはめ込んで二本針で留めていますよ。
袖リブと裾リブもどちら約9cmの長め太目です。
後です。
裏側はボリューム感のある起毛仕上げです。
一般的に起毛は生地を染めてから行う後起毛が多いですが、生地の縮みの問題や毛玉になりやすいと言う欠点があるためクッシュマンのスウェットは全て染める前に起毛する先起毛を採用しています。
起毛の作り方は、筒状の生地を少しずつ回転させながら均等に引っ掻いて作ります。
ローラーの回転数や生地を掻く針の角度等は、まさに職人の腕と経験が問われるそうですよ。
そして正面には三つ葉のクローバーデザインです。
シンプルでありながら優しさもある良デザインです。
ベーシックなデザインなので、Gジャン等のアメカジジャケットのインからチラリと見えた時に、とても座りが良いですよ。
Gジャンから裾が出るか出ないかの着丈感が絶妙です。
ブラックもあります。
ステッチはホワイトで。
こちらはバズリクソンズのL-2と合わせてみました。
L-2のオリーブドラブからチラリと覗くグリーンです。
起毛させた後で直接顔料染めと言う手法で染色していますので、着込んでいくうちに生地表面全体が白く毛羽立つのも特徴です。
ヴィンテージが作られた時代と同じように、ユックリと空気を含みながら編み上げた上質なスウェットです。
ジャケットとのバランスを考えたオーソドックスなアメカジシルエット、そして素材感、ベーシックだからこそ漂うアメカジ感、ロングセラーで高評価のクッシュマンのスウェット、是非一度お試しください。