ジェラードの「黒タグ」の1thのGジャンの入荷も近いですが、ここにきて注目のGジャンが入荷してきました。
「バズリクソンズ」の大戦モデルのGジャンです。
ご存じの方も多いと思いますが、大戦モデルとは第二次世界大戦下の物資不足を解消するために統制を受けて誕生したモデルを言います。
その為色々な服においていわゆる大戦モデルは存在していました。
Gジャンは片ポケットのファーストタイプの時代で、そのポケットのフラップは省略され、フロントボタンも5個から4個に変更されました。
ちなみに今回のモデルのフラッシャーに記されている“FOR THE DURATION”とは『戦争の期間中』という意味で、戦争が終わるまでの間、物資統制による仕様変更の旨が記されています。
またバズやトイズマッコイの商品作りで時々背景になるEペナント受賞、これは1940年代、米国政府が優秀な軍需品を手掛けた企業に対してその功績を称えてExcellent(優秀)を意味するEペナントを進呈していたという史実ですが、今回は大戦当時、バズリクソンズがフライトジャケットのコントラクターを務め、Eペナントを受賞したというストーリーのもとで復刻されています。
それではご覧ください。
バズリクソンズ WORLD WAR II DENIM BLOUSE(大戦モデル) BR16041-421」です。
デニムはざらつき感のある13.6oz.のオリジナルデニムを使用しています。
13.6ozのやや軽めのデニムなので、厚手のワークシャツのような作業着感が滲みますよ。
色味は黒味のあるブルーです。
大戦モデルの特徴のフラップ無しの片ポケット。
やや小ぶりの襟がワークシャツのような作業着感を。
月桂樹の模様が入った鉄製のドーナツボタン。
運動性を与えるプリーツに手作り感のあるステッチ、この左身頃のプリーツステッチは縫い始まりと終わりが上で、右身頃は下が縫い始まりと終わりになっていますよ。
袖の取り付け角度が違います。
古いシャツブラウスにあるT字(真っすぐに近い角度)になっています。
この角度は後に角度が付き着やすい形に変化していきますが、初期の服はGジャンに限らずT字に近いものが多かったです。
その為、着た時に腋のところがややモッサリした感じになり、そこがよりダサくてカッコいい古臭いシルエットになります。
上に重ねたのはジェラードの白タグのセカンドです。
腕の取り付け角度や肩の傾斜を比べてみて下さい。
後ろにはシンチバック。
ヨーク部分にも運動性を高めるはプリーツが。
ベジタブルタンニングのディアスキンラベル。
生地の端にはセルヴィチ。
右胸についているフラッシャーにはEペナントの文字が。
先にも書きましたが、米国政府が優秀な軍需品を手掛けた企業に対してその功績を称えてExcellent(優秀)を意味するEペナントを進呈していたという史実に基づいて、今回は大戦当時、バズリクソンズがフライトジャケットのコントラクターを務め、Eペナントを受賞したというストーリーのもとで復刻されています。
夢のフラッシャーですね。
これから同じデニムを使った大戦モデルのジーンズも入荷しますので、デニムオンデニムも出来ますが、今日はクッシュマンの41カーキのブラックに合わせてみました。
ワイドのチャコールグレーのパンツにGジャンも良く合いますよ。
着丈はやや短めです。
この丈感はワイド目のパンツとのバランスが良いですよ。
大戦モデルは歴史的に見れば物資節約のためにスペックダウンしたモデルですが、短い期間しか作られていない希少性、独特のディテール、当時熟練度の低い労働者によって作られていたことによる品質のバラツキ等から、ヴィンテージ市場では人気が高くコレクタブルなアイテムです。
そんな史実のある「大戦モデル」を、ミリタリークロージングブランドである「バズリクソンズ」が今季復刻したのがこのモデルです。
32000円 + TAX です。 (マスター)