新入荷のヘッドライトのオーバーオールをご紹介します。
今年はブラウンダックのオーバーオールが実目復刻されています。
まずはブランドの説明を簡単に。
1920年代に誕生した「HEADLIGHT」はシンシナティ、サンフランシスコに拠点を持つラーンド・カーター&カンパニーの1ブランドで、フラッシャーには機関車がヘッドライトの光を発しているデザインを採用していました。
このヘッドライトは主に鉄道員、機関士などに人気があったワークブランドとして知られています。
50年代になると機能的な作りは完成の域に達し、オーバーオールのファスナー付きポケットはヘッドライトの特許になっています。
このころからクラウン・オーバーオール・マニュファクチァリング社と提携し生産する事になり、60年代になるとカーハート社に吸収合併された後に消滅しています。
ヴィンテージの業界でもそのネームバリューは衰えず、コレクターの間ではとてもメジャーなブランドです。
そのヘッドライトを、東洋エンタープライズ社の手によって現在によみがえったのがこの実名復刻シリーズです。
今年はHEADLIGHT社の40年代後半から50年代にかけて展開していた9ozブラウンダックのオバーオールを復刻しました。
「HEADLIGHT 9oz.BROWN DUCK OVERALLS HD42317」です。
素材は9ozのブラウンダックです。
この生地は過去に作ったブラウンダックとは違い、今回デットストックを分析して新たに作られたブラウンダックです。
以前の物は径糸緯糸ともに10番の糸を使っていましたが、今回は径糸16番で緯糸6番を使った変則的な平織になっています。
また前回は生地の状態で染める生地染めに対し、今回は糸の状態から染める糸染めです。
染めは硫化染めで織りは力織機を使っていますので、当時の経年変化を再現してくれますよ。
硫化染めは日焼けや色落ちしやすい当時の染めです。洗っていくにつれ白けてきたりチョークマーク(白い線)が出てきたりする表情の変化を楽しめます。
如何にも当時のワーカーが着ていそうな丸っとしたビブ(胸あて)には三角のトライアングルポケットが付きます。
ペン差しやカンヌキ、ステッチも忠実に復刻。
しっかりとした真鍮のアンカーフックも雰囲気があります。
フロントはボタンフライです。
両サイドにはツールポケット。
ウエストのボタンは刻印入り。
膝部分はダブルニーになっています。
後ろには大きなポケットとハンマーループ。
あえて濃色であわせてみましょう。
バズリクソンズの新しい定番、無地のTシャツです。
官給品のTシャツを再現した着心地の良いTシャツです。
そしてデュ―ク・カハナモクのデュ―クスパイナップルでどうでしょう。
色は昨年即完売のグリーンが、今年も作られました。
去年逃した方は、今年の内に。
ヘッドライトと言えば鉄道員のイメージが多いですが、今回にブラウンダックはスチールワーカー(鉄工所工員)のワークアイテムに多いそうです。
デニムやウォバッシュストライプとはまた違うハードなワーク感が漂います。
スチールワーカーを意識したワークスタイルは勿論ですが、アロハシャツやGジャンを合わせるハズシのコーディネートにも使える一着です。
29800円 + TAX です。