バズリクソンズ A-2 ROUGH WEAR CLOTHING CO. BR80593-01 | アメカジショップ「ザ ホワイツ ウルフ」のマスターの日記

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広島にアメカジを!アメカジショップ「ザ ホワイツ ウルフ」のマスターが 商品やその日の出来事を紹介します。

品番も変わりさらにアップグレード。

 

 

オールドミリタリーの飛行服の傑作「A-2」をご紹介しましょう。

 

アメカジのレザージャケットの中で一枚を選ぶとしたら、A-2を選ばれる方も多いのではと思います。

 

その綺麗なシルエットはジャンルを問わず合わせられ、インナーやアウターで調整しながら長い期間着れるジャケットです。

 

広島あたりでは、サーマルをインに着れば冬も着れますし、この上にM-51等のオーバージャケットを羽織れば一番寒い時期でもいけます。

 

秋口や春には半袖の上にも気持ちが良く、Gジャンのレザー版の様な使い勝手の良いジャケットです。

 

 

A-2は1931年から採用されたU.S.A.F(米陸軍航空隊)の飛行服です。

 

大戦時も多くのパイロットたちに愛用され、映画「大脱走」でマックィーンが着ていた有名なレザージャケットもA-2ですね。

 

当時のA-2納入業者は複数あり、基本的には同じ仕様のはずですが、微妙なシルエットやディテールの違があり、そこも面白さの一つになっています。

 

今日ご紹介するのは、バズリクソンズが復刻したラフウェア社モデルのA-2です。

 

バズリクソンズも毎年数型のA-2の復刻をしていますが、最も人気があり続けて作られているのが、このラフウェアモデルです。

 

計5回の納入を果たしたラフウェア社のこのモデルは、1942年契約の3番目にあたります。

 

台襟付きのやや大ぶりの襟が、ミリタリー独特のキッチリ感と無骨感を漂わせ、いかにもA-2らしいモデルと言えます。

 

無骨で美しく、色気のあるジャケットです。

 

バズの中でも長く続くラフウェアモデルですが、今年からからレザーを変えて品番も変えアップグレードしています。

 

 

「バズリクソン フライトジャケット A-2 ROUGH WEAR CLOTHING CO. BR80593-01」 です。

 

 

 

 

 

 

 

今回からレザーのグレードをさらに上げており、以前よりシットリ感が増していますよ。

 

このレザーはイタリア産の原皮を 樹皮から抽出したタンニン槽に漬け置きし、濃度を変えながらゆっくりと時間をかけて鞣しています。


丹念に鞣された後、職人の手によってシールブラウンのアニリン染料が擦り込まれています。


この仕上げは高級感のある艶がありながら原皮の表情もしっかりと分かるのが特徴です。

 

さらにアニリン染料で仕上げた革は、ラッカー仕上げと比較すると色に透明感があるため、使用することによる経年変化で革自体に表情が出やすいです。


表面の細かい皺が写真でもはっきりと分かります。

 

 

 

A-2は襟の形が綺麗です。

 

特にラフウェア社のA-2はやや大き目の襟で、ボディーとのバランスが良く、またオールドミリタリーのカチッとした雰囲気も滲みます。

 

襟の下にスナップボタンが付いており、そこを留めておくと襟が綺麗に起ちます。

 

ボタンの後が浮いて出ているのも、A-2らしさです。


 

 

 

 

 

フックが付いている1cmくらいの立ち襟部分が、よく言われる台襟です。


これが有ることにより、襟がより首に沿って起ちやすくなります。


初めは襟が首に干渉するので、広げたりしながら使いやすくそして綺麗に見える形に整えていきます。

 

どのくらい広げるかはお好みで。

 

 

 

 

 

 

ジッパーはタロンのニッケル仕上げのジッパーです。


A-2はジッパーの上にレザーの前立てが被さり、ジッパー部分を保護をします。


ジッパーが見えない事で、見た目がよりスッキリとして見えます。

 

 

テープ部分のオリーブのヘリンボーン生地さえも味わい深いですよ。

 

これでないとダメというくらいの調和感がありますね。

 

 

ここにエアフォースマークが入るのも、ミルスペックの規定に沿っての仕様ですが、チラリと見えた時に U.S ARMY AIR FORCE 時代のオールドタイプのフライトジャケットというのが分かります。

 

 

 

A-2独特の四角いポケットです。

 

このカチッとした形もA-2らしさを作っていますね。

 

フラップ下にはスナップボタンがあり、この浮き出たボタンの跡が、襟のボタン跡と連動しているような感じさえします。 これも機能美の一つですね。

 

フラップの形も綺麗ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

肩にはエポレットが付きます。


このエポレットは襟の付け根に向かって微妙にシェイプされていきます。


 

ウールリブは枯れた雰囲気のブラウンです。

 

いかにも昔のアーミーエアーフォースらしい渋い色ですよ。


濃い目のシールブラウンに調和し、全体の雰囲気がより渋く感じられます。

 

 

 

編み方はリブの奥側と先側で違いますよ。

 

 

 

内貼りは赤みの有るブロードクロスです。


袖通りをよくする為ですが、高級感がありますよ。


ラベルは2枚を重ねて縫い付ける、いわゆる2段ラベルです。


1942年以降の一部A-2に付けられた特殊なラベルです。


ネームはROUGH WEAR CLOTHING CO. 、実名復刻になっています。

 

 

 

 

 

 

サイズによって見え方が変わってきますが、175cm70kgの私が40を着てみました。

 

38だともっとタイトな感じで、着丈も短めな感じが出ます。

 

以前は38を着ていましたが、最近は40もありだと思うようになりました。

 

バイクに乗るとか使い方が人によって違いますし、見え方の好みがあるのでサイズ感はお好みです。

 

A-2はジャストでもユル目でもカッコいいですよ。

 

パンツはジェラードの47年モデルの301です。

 

 

 

 

新品なので襟がカチッと立っていますが、当時の飛行士の様にボタンを外して広げて癖付けする方が多いです。

 

 

 

 

 

 

 

バズリクソンズのラフウェアモデルのA-2を使ったコーディネートをご覧ください。

 

形の綺麗なA-2は色々なスタイルにハマります。

 

まずはワイドチノです。(写真のA-2は以前の品番のラフウェアモデルです)

 

パンツはクッシュマンの41年モデルのミリタリートラウザーズです。 オリジナルどおりのカーキベージュもありますが、クッシュマンはチャコールグレーも作っており、この色のワイドパンツも合わせやすく人気の高いモデルになっています。

 

A-2のスッとしたシルエットとワイドチノとのバランスが絶妙です。

 

 

 

 

 

今度はダッパーズのオーバーオールと合わせてみました。

 

オールドワークなスタイルにA-2です。

 

ミリタリーを越えて合わせていけるのが大きな魅力ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

ウォバッシュストライプのベストをインに着てもイイ感じです。

 

 

 

 

私物のバズのA-2ですが、ベストを重ね着してみました。

 

 

 

黒シャツをインに。

 

 

 

 

 

スカーフやマフラーをアクセントに。

 

 

 

M-51をオーバージャケットに。

 

 

 

 

M-51のフィッシュテール(魚の尻尾)と呼ばれる独特のバックスタイルです。

 

M-51はミリタリーですがイギリスの街の不良感も滲みます。

 

 

 

A-2のシンプルなスタイルは、ミリタリーのみならず色々なスタイルに合いますし、ホースハイドのレザージャケットを羽織る事で、コーディネートのグレード感もグッと上がってきます。

 

ここからさらに手入れをしながら着こんでいくことで、自分の皺が刻まれ艶が増し、どんどん味わいが深まっていくと、長く乗り継いだお気に入りのバイクの様に特別な存在になっていきます。

 

経年変化を刻んだA-2は、新品の時よりさらに雰囲気が出てカッコ良くなっていくのは、多くの方が実践されているとおりです。

 

じっくりと育ててお気に入りのA-2になるバズリクソンのラフウエアモデル、さらにアップグレードした質感も含めて是非実物でご覧ください。