90年代にふいに蘇った巨匠伝説、23年ぶりの再販。
サンサーフの特別なアロハシャツをご紹介します。
これもマトソンラインのメニュー柄ですが、当時の物ではありません。
アロハ界の巨匠ジョン・メイグスが98年にサンサーフと共同で作り上げたメニュー柄の新作ですよ。
アロハシャツ史に名を残すテキスタイルデザイナー ジョン・メイグス氏は伝統的なアロハのデザインの中に斬新なデザインを取り入れ、アロハシャツの世界を大きく広がりのある物にした有名なデザイナーです。
有名なゴーギャンの絵のアロハシャツもメイグス氏の作品です。
1996年に東洋エンタープライズはヴィンテージアロハシャツの資料を収集する過程で、まだ御存命だったメイグス氏を訪問しています。
その中でサンサーフの理念に共鳴した氏は、1940年代に描いた自らの未発表のデザインを提供してくれ、また新たにデザインを書き起こしてくれたりし、それが元でスタートしたのが、「ケオニ オブ ハワイ」シリーズです。
ちなみに「ケオニ オブ ハワイ」の名前は氏のアトリエの名前から頂いたそうです。
メイグス氏は2003年に亡くなりますが、それまで数点新しいデザインを「ケオニオブハワイ」として世に出しました。
これは毎年寄せられる多くのリクエストに応え、98年当時に作った物を当時製品化されなかった配色とともに、実に23年ぶりに製作したアロハシャツです。
基になるデザインは「フランク・マッキントッシュ」と並びマトソンラインのメニューの表紙にも使われた「ユージン・サベージ」のメニュー柄です。
サベージももちろん当代一流の画家で彫刻家ですよ。
1938年に船会社のマトソン社の依頼でハワイに3か月滞在し、6枚の壁紙を描き上げたそうです。
マッキントッシュとはまた違う力強さがある画風です。
話をジョン・メイグスに戻しましょう。
メイグス自信も絵を描きますが、アロハシャツの世界ではテキスタイルデザイナーという肩書で呼ばれています。
テキスタイルデザイナーとは、基のデザインをアレンジしたり配置を変えて布地に落とし込む作業まで行うプロデューサー的な
仕事です。
有名なゴウギャンウッドカットも、ゴーギャンの木版画を構成しなおし配色を変えてシャツにしたのがジョン・メイグスです。
98年に作られたこの作品も、サベージのメニューのデザインをアレンジし再構成して新たにテキスタイルデザインしています。
文字の入ったリボンを入れたりしながらポップな雰囲気に仕上げていますよ。
それではご覧ください。
「サンサーフ KEONI OF HAWAII “ HOOLAULEA IN HAWAII " by JOHN MEIGS SS38717」です。
サベージの時代の古さを感じさせないポップな雰囲気、それを構成するのは30年代にサベージが描いた壁紙です。
ところどころにイエローの帯が入りアクセントになっています。
サベージの絵を大胆にアレンジして再構築しています。
オリジナルがケオニオブハワイですから、オリジナルによる実名復刻ですね。
バズリクソンズのミリタリーパンツに合わせてみました。
野戦用のパンツは涼しいですよ。
無造作にロールアップして7分くらいで穿いても良いですね。
パキッとした色合いにイエローの帯がアクセントになり、ビール会社のアドバイジングシャツのような雰囲気もだしながら、実は古い芸術家の絵画のでデザインです。
着た時にカッコ良くするのがテキスタイルデザイナーの腕の見せどころで、アロハシャツの世界ではジョン・メイグスは正に巨匠です。
これは柄シャツとしてカッコいいですよ。
ブラウンもあります。
巨匠ジョン・メイグスが晩年にサンサーフと出会う事で作られたメニュー柄の新作です。
そのテキスタイルデザイナンは斬新で刺激的、40年代メイグス氏が活躍したころの輝きはいまだ健在を証明したサンサーフ史状でも伝説の名品です。
次はまた20年後かもしれませので、この機会をお見逃しなく。
24000円 + TAX です。