デットストックデニムを使っての…
昨日インスタグラムの写真でご紹介したHEADLIGHTのオーバーオールをご紹介します。
昨日は30と38インチの2サイズでしたが、早速30インチのお買い上げがあり、本日急遽34インチが確保出来ましたので、現在庫34インチと38インチです。
実名復刻という事もあり元々製造も少ないですが、今回はU.S,Aのデットストック生地を使ってのアメリカ生産なので、さらに希少になります。
まずはブランドの説明を簡単に。
1920年代に誕生した「HEADLIGHT」はシンシナティ、サンフランシスコに拠点を持つラーンド・カーター&カンパニーの1ブランドで、フラッシャーには機関車がヘッドライトの光を発しているデザインを採用していました。
このヘッドライトは主に鉄道員、機関士などに人気があったワークブランドとして知られています。
50年代になると機能的な作りは完成の域に達し、オーバーオールのファスナー付きポケットはヘッドライトの特許になっています。
このころからクラウン・オーバーオール・マニュファクチァリング社と提携し生産する事になり、60年代になるとカーハート社に吸収合併された後に消滅しています。
ヴィンテージの業界でもそのネームバリューは衰えず、コレクターの間ではとてもメジャーなブランドです。
そのヘッドライトを、東洋エンタープライズ社の手によって現在によみがえったのがこの実名復刻シリーズです。
今回は特にアメリカのコーンミルズ社のデットストックのデニムを使って、さらにアメリカで作られたMADE IN U.S.A での復刻になります。
コーンミルズのデットストックデニム自体が希少ですし、しかもアメリカで縫製というのも、現代では少ない事ですね。
それではご覧ください。
「ヘッドライト "Made in USA NOS 12oz. CONE DENIM OVERALLS" HD41959-421」 です。
今回はこのデニムも大きなポイントです。
リバースの501でお馴染みの、今はもうないコーンミルズ社のコーンデニムです。
しかも数々の名品を生み出したホワイトオーク工場のデットストックです。
商品名にMade in USA NOS 12oz. CONE DENIMとなっていますが、NOSというのはNEW OLD STOCKの略です。
未使用の古いデニム生地ですよ。それを使ってヘッドライトのオーバーオールを再現しています。
胸当て部分のセーフデポジットポケットが特徴的です。
ジッパーで閉じる事で落下防止になりますね。
この真鍮製のタロンのジッパーもデットストックですよ。
ブランドネームを刻んだボタンやサイズ調整のバックルもオリジナル通りに再現されています。
左右のサイドには、ハンマールプとツールポケットが付きます。
後ろです。
ダイヤモンドバックと言われる仕様も特徴的です。
ステッチはオフホワイトです。
ポケットの中にはユニオンチケットが縫い付けられています。
フラッシャー(商札)も当時の物を再現しています。
今回はちょっと面白い物も復刻されていますよ。
納品時にフロントのジッパーに付けられている真鍮製のメタルですが、これは実際に1910年代から50年代にかけて付属で付いていた販売促進のメタルを復刻しています。
このメタルは通称「おじさん」と呼ばれたそうで、当時の写真にもこのメダルを付けたままの写真も残っているそうですよ。
裏側は機関車です。厚みもありこれは価値があるオマケですね。
クッシュマンのボーダーTシャツに合わせてみました。
映画"Stand by Me"の劇中、主人公が着用していたマルチボーダーTシャツを再現してたTシャツです。
オーバーオールにボーダーTは、アメリカの少年っぽいですね。
今回は穿かせているのは34インチです。
オーバーオールのサイジングは、基本的に大き目に作られています。
そしてジャケットには例えばMA-1はどうでしょうか。
バズリクソンの初期型の復刻のMA-1です。
腕の太さが無骨感がありますし、最近では逆にこれくらいのサイジングがスタイリッシュに見えます。
前を閉じるとワイドなパンツになるのも、オーバーオールの魅力ですね。
先程シュガーケーンに聞いてみたのですが、HEADLIGHTのヴィンテージのオーバーオールのデニム生地は、古過ぎてどこのデニムかは特定できないそうです。
実際は大きなブランドですので、色々なところのデニムを使っていた思います。
今回は特別にコーンミルズ社のデットストックデニムが手に入ったので、それを使ってアメリカで生産されました。
そのあたりも含めてレア度高い復刻になっています。
デットストックデニムの雰囲気も含めて、ヘッドライト実名復刻の中で特別な存在感を放つ一着です。
36800円 + TAX です。