サンサーフのデットストックと言っても過言ではない12年前の新品。
アロハシャツを一点ご紹介します。
こちらも先日の展示会の時に見つけてきた掘り出し物です。
サンサーフが2006年に実名復刻のスペシャルエディションとして復刻したバックパネル・パターンの傑作です。
バックパネル・パターンとは、文字通り背中(バック)全面に絵画のように天地のある情景をデザインしたもので、その不思議な魅力は独特な芸術性と価値を認められ、コレクターも多いパターンです。
このモデルも独特の配色でありながら、遠い夏の日を思わせるノストラジックな雰囲気が漂い、芸術性も感じさせるヴィンテージの中でも有名なアロハシャツです。
まずはヴィンテージ本からオリジナルの写真を。
サンフランシスコの衣料品メーカー「アートヴォーグ・オブ・カリフォルニア」社の
「パイナップル・ピッカー」と呼ばれる柄です。
そしてこちらが2006年に制作された「サンサーフ スペシャルエディション "PINEAPPLE PICKER" SS32943-119 ブラック」です。
パイナップルに囲まれた風景の中、強い日差しを遮るようにラウハラの帽子を深くかぶった少年がパイナップルを摘む姿がノスタルジックに描かれています。
独特の配色、強い日射しを感じさせる赤い影、パイナップルが並ぶことで遠近感が感じられます。
どこか幻想的な雰囲気は、遠い夏の日を連想させます。
前は柄の入った襟とポケットのシンプルなパターンが、バックパネル・パターンの特徴です。
50‘sのシャツのようでもありますし、実際50年代のデザインですので、お互いに影響を受けていますね。
襟に柄が入るのもカッコいいですよ。
ベーシックなチノパンツに合わせてみました。
チノパンツやデニムパンツが良く合いますし、ミリタリーパンツ等に合わせてミックススタイルに使ってもハマりますね。
このモデルは個人的にも持っています。
サンサーフのアロハシャツはレーヨンで、表示はドライクリーニングになっています。
でもネットに入れて洗濯機で洗われる方も多く、私自身も何十枚ものアロハを何年も洗っています。
素材感によって違いますが、レギュラーシリーズは洗濯機で洗ってもほとんど変わりません。
経験上スペシャルエディションの方が色が抜けやすいように思います。レーヨンは上質な生地ほど洗うと毛羽立ち感が出て色が抜けるように思います。
そしてよりヴィンテージの風合いに近づいていきますよ。
左が私物の同モデルで、12年着用です。右が今回発掘した新品のデットストックです。
緑色が特に抜けています。
黒も白けて毛ば立った風合いになっています。
上が新品で下が12年着たものです。
実際にヴィンテージと言われるアロシャツは、日焼けもあるでしょうし何度も水洗いされているずで、それによって褪色を刻んで風合いがでています。
それを考えると同じように洗っていくのも着方の一つです。
色落ちをしたくない方は、ドライクリーニングをお勧めします。
縮みは縦1cm 横1.5cm といったところです。
タンブラー式の乾燥機はさらに縮みが出ますのご注意下さい。
長年着込んでいく事で変化していき、より味わいが出てくるのもこのあたりの復刻の楽しみの一つです。
2006年復刻のバックパネルの名品「PINEAPPLE PICKER」、一点発見はMサイズです。
16000円 + TAX です。
http://t-w-wolf.jp/?pid=131609828