今日はパンツをもう一つ。
シュガーケーンの大定番の名品をご紹介します。
すっかり有名になったパンツです。
1900年代初頭のレイルマン達が好んだウォバッシュストライプを使ったクラシカルなパンツです。
シュガーケーンでは春と秋に一度づつ作られ、オールシーズンで穿けるパンツですよ。
それではいきましょう。
シュガーケーン 9オンスウォバッシュストライプ ワークパンツ SC40786A です。
ワイドで股上の深いオールドワーク感一杯のシルエットです。
生地はコットン100%の9オンスウォバッシュストライプです。
経糸・緯糸ともに濃色のインディゴ染めの糸で織りあげられた生地から、ドット状に抜染(色を抜く)を施し、その連なりでストライプを作るのがウォバッシュ・ストライプです。
このストライプは古くからワークアイテムの生地に用いられていました。
汚れが目立たないこともあり、当時のアメリカのレイルマン(鉄道マン)達にも好まれた素材です。
しかし工程の煩雑さから大量生産には向かず、現代ではほとんど見る事のない生地になりました。
1900年代初頭の雰囲気が漂うとても味わいのある生地です。
シュガーケーンのオリジナルのウォバッシュ生地は濃い目のネイビーで、その色の濃さも人気の秘密です。
9オンスという絶妙の厚みもポイントです。
柄的にもそうですが、ドレスパンツではなくワークパンツ、でも綺麗目寄りの雰囲気が漂う厚さです。
左右に大きなポケットが付くワークパンツ仕様です。
SUGER CANE のラベルの下には、コインポケットが付いています。
独特のステッチの入り方やカンヌキの入れ方もオールドスタイルです。
錆が浮いたようなエイジングを感じさせるメタルボタンですよ。
一番上のボタンは模様が入り、下のボタンは模様なしです。
このあたりの細かい細工も当時のワーカーの拘りともとれますし、実際は当時のメーカーが穿くと見えない下のボタンは簡単な物にした可能性も有りますね。
ストーリーを感じさせるディテールです。
後ろです。
シンチバックと大きなポケットが付きます。
金具部分は内側に銅を使っていますよ。
見えないところですが、後ろのポケット中にはユニオンチケットが縫い付けて有ります。
シュガーケーンのウォバッシュ生地はオリジナルの証として、裏にブーツ印のシュガーケーンのネームがランダムに入っています。
ここも密かな見せ場ですね。
ランダムに入るマークですが、場所によってはロールアップした時に見チラリとえる事もあります。
サイドの巻き縫いの下糸を赤にしているので、折り返すと赤糸が出てきます。
これもロールアップした時のアクセントになりますね。
シャンブレー等のワークシャツやベストと合わせて30’sスタイルには、とても良く合うパンツです。
春にかけてキナリやホワイトのシャツも良いですね。
同素材のベストもロングセラーの名品です。
揃えてのいくと、より綺麗目感も滲みます。
あえてジャケットにA-2を持ってくるなどのアレンジにもしっかり対応するのが、このパンツの面白さであり良さだと思います。
デニムジャケットやライダース等も合いますねよ。
程良い感じの綺麗目感と9オンスの厚さからくるストンとしたライン、ワイドなシルエットが新鮮かつオシャレ感のあるワークパンツです
インディゴ染めのウォバッシュ生地は穿きこむとデニムの様なアタリや色落ちが出てきます。
そうなるとまた味わいが増してきます。
シュガーケーンのロングセラーの名品を、是非実物でご覧ください。
19800円 + TAXです。