松葉杖をついていた頃、何よりも電車がきつくて、
ほとんど途中下車して大阪駅の手前「塚本」駅から タクシーで会社まで通勤していました。
会社までは車で約20分程度の距離。
だいたい20回くらいは乗ったのですが、
行先を告げたのは 初回と、2度目のたった2回だけでした。
<3回目>
その日もタクシーに乗ろうと、改札を出てタクシー乗り場に近づくと、それまでの2回のように乗り場には5台ほどが停車していました。
列の一番前のタクシーに乗り込もうとしたら、
後ろの方にいた、坊主気味のおっちゃんがこちらに駆け寄り、乗車した車の運転手の方に
「このお嬢ちゃんな、淀川通りを真っ直ぐ行って、ガストを左に曲がって、ヤマザキデイリーを右に曲がるんやで」
と告げてくれたのです。
「おぅ!オッケーオッケー!」
スピーチレスで、ストレスレスで、
目的地周辺まで到着することができました。
("お嬢ちゃん"というリップサービスはさておき。)
それ以降はもう何も言わなくても、
乗ったら自動的に会社のある「西中島4丁目」へ到着する状態。
(・・・万が一 他の場所に行く日やったらどないすんねんw)
と、10回目を超えたあたりで 天邪鬼に思ってみたりするほどに、
めっちゃありがたいな、
大阪好きやな、
と思う出来事でした。