テレビアニメ、待望の3期・・・!
だったわけですが、
なんとなく、評価は芳しくありません。
私も毎晩、楽しみに見ていましたが
その熱が、次第にしぼんでいく
なんとも言えない感じになりました。
放映当時の時点では
制作する側の方々の事も
感じつつ
批判することは避けていましたが
半年以上経過し
自分の考えもまとまったので
あえて記事にしようと思います。
こういう記事を書いたからと言って
全面的にseason3が嫌いになった
わけではないし
これからも応援したいという
気持ちに
かわりはないので念のため。
総じて、作品としての質は
悪くなかっと思います。
むしろ、普通のレベル以上であり
作画も、ストーリーも
よく出来ていたのではないかと
思います。
批判が向けられたのは
なんといっても
「ピークアウト」の概念でしょう。
season3のストーリーの骨格は
この「ピークアウト」に
集約されていると思うのですが
その内容が
実際の名馬「キタサンブラック」に
ふさわしかったかというと
当時を知る競馬ファンが
同時視聴していても「?」という
反応だったのが
正直なところではないかと思います。
大体「絶対的な強さ」を誇る
キャラクターの物語を作るのは
けっこう難しかったのでは
ないかと思います。
そこで、season2における
トウカイテイオーの挫折に次ぐ
挫折というドラマチックな展開を
season3でもとってしまった
というのが
判断ミスだったんじゃないかと。
そう思うのです。
私自身、昔から小説や
マンガ、アニメの好きな方ですから
生みの苦しみっていうのは
素人ながら、なんとなくわかります。
そこで、season2の成功体験
(season2はファンからの評価も極めて
高い)
から、season3のキタサンブラックの
ストーリーも
そういった主人公の挫折とかを
盛り込みたかったのでは
ないでしょうか。
ここで問題なのが
当時の競馬ファンのキタサンブラックに
対する評価なんですが
「ピークアウト」という概念すら
思いつかないほど
強かった!
という印象のようなのです。
「ピークアウト」の概念を持ち込んだ
事により
「勝てずにレースから去っていくウマ娘」
とか
「勝てなくなったことにより
ドリームリーグトロフィーリーグ
に移籍せざるを得なくなる」
とか
キタサンブラックが実質引退?を
決めざるを得ない
などといった
ウマ娘的な世界観に
あまり似つかわしくない
世界が描かれるようになりました。
そもそも
ウマ娘には「引退」という概念は
ないし
(キタサンブラックもドリーム…
へ移籍する…という形でしたが
どうしてもトゥインクルシリーズ
で勝てなくなったから
という印象が否めない感じに
なっていました。)
season2のトウカイテイオーも
有馬記念での奇跡の復活を
遂げたのちでも
レースを続けていくんだ
という感じでしたし
(史実では有馬記念の後に
引退しています。)
このあたりのとらえ方が
ファンの期待と異なっていたので
そういう部分が低評価に
つながったんじゃないかと
思います。
つまりは
アニメ作品としての物語の
方向性をとった為に
ウマ娘ファンも競馬ファンも
あまり納得のいく内容に
ならなかったのが
原因ではないかと
いうのが私の結論です。
ではどうすればよかったのか?
私の勝手な意見ではありますが
もっと、つよつよなキタサンブラックの
イメージで通すべきだったんじゃないかと。
ゴールドシップもレースシーンが
描かれましたが
どうせなら「ゴルシワープ」と
呼ばれた皐月賞を派手に描くとか
season2とは真逆に近いくらい
王道路線を突き進む
キタサンブラックを
描けばよかったんじゃないかと
思います。
主軸となるストーリー展開を決める
際に、競馬ファン的視点が
重用されなかったんじゃないか
と勘ぐってしまいました。
他には、様々な小ネタはファンとしては
楽しい感じでしたが
その部分に尺を取られたために
キタサンブラック以外で目立った
ウマ娘がそんなにいなかったこと
(特にサトノダイアモンドの扱いは
もう少しなんとかならなかった
のかとか)
シュヴァルグランくらいでしょうか。
印象的だったのは。
全然世代の違うナイスネイチャの
前半の大活躍は良かったんですが。
第一回のドゥラメンテのいきなりの
登場や
オルフェーブル、ジェンティルドンナ
の実名登場とか、競馬ファン大興奮の
サプライズも良かったんですけど。
本編の内容がもう少し
何とかならなかったのか・・・・
というところが未だに悔やまれます。
せっかくなので
ゲームのメインストーリーか
なんかで
もう一回
キタサンブラックの物語を
やって欲しいですね。