アマゾンプライムにて「幻夢戦記レダ」が会員無償公開になっていたのでその件で。

 

この作品、オリジナルビデオアニメーションとして1985年に発売された作品です。

 

1985年というと、自分は高校生でして。

 

オリジナルビデオアニメーションというのは、テレビアニメなんかでできない表現を

いわゆる、アニメオタク向けに作ってビデオで売るというヤツでした。

 

作品の尺や質とかバラバラなんですけど

テレビでできないエロ表現とかできるジャンルだったわけです。

 

OVAの最初の作品は1983年に発売されているので、OVAが認知されていた

頃に制作・発売された作品ということになりますね。

 

監督は湯山邦彦。

 

現在ではポケモンの映画の監督として有名ですね。

 

音楽は鷺巣詩郎氏。

 

庵野秀明監督作品、特にエヴァンゲリオンとかの音楽で有名。

 

主人公の陽子の声は鶴ひとみさん。

2017年に高速道路上での突発的な発作で残念ながらお亡くなりになりました。

 

作品的には、今でいう異世界ファンタジー物で、なおかつ女の子が戦うという

セーラームーンやプリキュアの先駆けみたいな作品ですね。

 

主人公の陽子がトランスフォーメーションした姿がビキニウォリアーズという衣装

のハシリだったということで有名らしいです。

ストーリーは、何となくふわっとした感じで、現実世界から並行して存在するアシャンティという

世界に飛ばされた陽子が、いかに現実世界へ戻るか?みたいなストーリーです。

異世界に飛ばされたエネルギーの元が彼女の作ったピアノ曲って事で

音楽も意外と重要なファクターだったりします。

 

尺としては70分位の作品で、物語としての説得力は残念ながら弱いです。

 

それを補うのが、キャラクターデザイン&作画監督のいのまたむつみさんです。

美麗かつ色っぽい女性を描かせたら天下一品の彼女の作画が素晴らしく

それを見てるだけで幸せな気持ちになります。

 

デザイン、作画共に当時の一定レベルの上という感じですし、鷺巣氏の音楽も

アツイ感動を味わえるので、これ一本でなく、一時間位の単位で5作品くらいにわけて

世界感説明、キャラクター設定とかにあてればよかったんじゃないかと思います。

 

オリジナルサントラがまだCD未発売なので、ぜひCDにて再販頂きたいと思います。