「ブレインストーム」 1983年

 

日本には「円谷英二」という特撮の神様がいます。

一番有名な特撮監督ですよね。

 

海外にも、当然、有名な特撮マンはいっぱいいて、スターウォーズのジョン・ダイクストラ

狼男アメリカンの特殊メイク担当、リック・ベイカーとか…

 

でも、僕が一番スゴイ!と思っているのはこのダグラス・トランブルさんです。

何せ、不朽の名作「2001年宇宙の旅」(スタンリー・キューブリック監督 1968年)にも参加し

有名なスターゲートの映像を作り上げた人なんです!!

「2001年宇宙の旅」(スタンリー・キューブリック監督 1968年)

 

CGなど殆どなかった時代に、従来の撮影効果だけでこういうきらびやかなシーンを作り上げました。

 

この人の特撮は、主に視覚効果での活躍が有名です。

スターゲートの画面を見てわかる通り、光の表現がすごいです。

 

ブログの最初にあげた球体の鏡みたいな映像はメモリーバブルス(記憶の泡)と言って、人の

記憶の断片を映したものです。

 

画面だけでも美しいですが、これが立体的に動きます!

ちなみにこの映画は、トランブルご自身の監督作品でもあります。

「ブレインストーム」 1983年

 

映画でも他には、“あの世”を表現した映像もでてきます。これがその映像…

「ブレインストーム」 1983年

 

なんかちょうちょみたいなのが舞ってますが、これは白い布をふたつのロッドでパタパタ動かした

映像を合成しています。

 

ほかにも、有名なUFOが出る映画とか。

「未知との遭遇」(スティーブン・スピルバーグ監督 1977年)

 

最近リメークされたサイバーパンクSFの金字塔。

「ブレードランナー」(リドニー・スコット監督 1982年)

 

どれもSF映画の金字塔的作品ばかりです。

 

ご本人は、「ブレインストーム」の制作後、映画の特撮監督はやらずに、テーマパークなどの映像を

制作する仕事にシフトしてしまったようです。

恐らく原因としては、映画界における不当な評価などが起因しているようです。

 

上記の映画も好きですが、スタートレックの最初の劇場版の特撮もトランブル氏でした。

以上5点とも「スタートレック」(ロバート・ワイズ監督 1979年)

 

真ん中の2点の画は、「ビジャーの雲」と言うシーンですが、見て非情に繊細な色合いの画で

しかも動いています。

 

こういうシーンだけ見ていたくなる幻想的なシーンです。

 

SF映画、見たくなったら上記紹介した映画もぜひどうぞ!!