皆さま、こんにちは。3月も後半で桜の便りが届き始め、春の雰囲気が出てきました。コロナによる首都圏の非常事態宣言が解除とはいえ、くすぶっていた残り火が燃え上がりそうな雰囲気も漂う今日この頃です。

さて、今回の院長ブログは、私が40年近く前になりますが、徳島大学時代に所属していたボート部(漕艇部)の現役から部誌「櫂」への原稿依頼がありましたので、「私のデジタルトランスフォーメーション(DX)」という題で書いてみたので、それをご紹介したいと思います。文章は部の現役・OB/OGの人達が読むような書き方なりますが、ご容赦ください。それでは、春を堪能しましょう。

 

 

私のデジタルトランスフォーメーション(DX)

S63年卒 藤崎臣弘

 

 ボート部OB/OGの皆さま、コロナで散々な目に逢っていますがお元気ですか? 

櫂の原稿執筆のご依頼を頂きましたので、私事ではありますが、今思う事を書かせて頂きます。

 

1年前の今頃は、これから都市のロックダウンが行われ、自分達の仕事や生活はどうなるのか?って言う不気味な不安に身構えていましたが、1年経って、大分コロナへの対応にも慣れてきて元の生活に近くなってきました。しかし、以前とはやっぱり違う世界になってきているな~とも多々感じます。

 

新聞やネットニュースでも、これからのwith コロナ時代の対応策について実に様々な意見が出ています。その代表格が、デジタルトランスフォーメーションでしょう。何じゃそりゃ、って最初思っていましたが、色々調べてみると、そういうこともデジタルトランスフォーメーションの一つか、って理解し始めている真最中です。

 

 例えば、ズーム会議、これも集まれない以上、仕方なく理事会や委員会の開催で導入して使用していましたが、これも立派なデジタルトランスフォーメーションの一つだそうです。言われてみればそうですね。メールも手書き郵便じゃない以上、デジタルトランスフォーメーションしているということです。つまりとても幅が広いんですね。

 

 出歩くのが、はばかられる頃は、アマゾンプライム会員となり、気になっていたけど観ていなかった映画を見たり、NHKのオンデマンドを契約して、普段は見ないような知的教養番組をじっくり見たりするようになりました。今これにはまっています。好きな番組は、

100分で名著、ねほりんぱほりん、です。

(NHKオンデマンドから)


好きな時に、iPadをソファーや自分のベッドに持ち込んでイヤホンつけて周りに迷惑かけないように観賞しています。放送時間が決められているテレビと違って、いつでも好きな所で、途中からでも、何度でも再生できて、しかもライブラリー数は見きれないほど充実しています。これもデジタルトランスフォーメーションしていると言えます。

 

 

この番組を知っている人もいるでしょうが、DXから話しはそれますが、この2番組についてお話しさせてください。

理系の私にとって読書は大の苦手でほとんどやっていません。でもこの番組、100分(実際は25分番組が4回シリーズとなりますが、だいたい一気に観ています)で内容を丁寧に解説してくれるんです。歴史というフィルターをかけても生き残った名著は、人間に必要な様々な事、例えば哲学的、倫理的、理性的、本能的、感情的、宗教観、文化的、生死観、無常感、恋愛観まで、正義とは何か、平和とは何か、幸福とは何か、愛とは何か、神とは何か、人間とは何か、生きるとは何か、もう人生の教師とも言える内容を述べています。これは是非お勧めです。下の図はテーマの一部の写真です。ニーチェのツァラトストラや、孔子の論語、福沢諭吉の学問のすすめなどなど、計423もの番組があります。

(NHKオンデマンドから)


下の写真は、ドストエフスキーの「罪と罰」、トルストイの「戦争と平和」のキャプチャー映像です。こんな感じで解説やトークが奥深く、興味が尽きません。

 

(NHKオンデマンドから)

 

一人だけの意見じゃなく、過去の実に多くの先人たちの意見・見識を教えてもらえます。本を読む時間が無くても、著者が言いたい事のエッセンスや、見逃してしまいそうな一つ一つの言葉や行動を取り上げ、その裏に隠された意味を、たとえ話やアニメ、再現動画などを使って、その著者の研究者がおもしろおかしく解説してくれます。MCの伊集院光さんの質問や感想も実に的を得ていて、本当に記憶に残ります。知的探究心が興奮します。生きる事に悩んだ時は、是非観ると良いと思います。私もこれに勇気づけられて生きています。

 

 もう一つの番組、ねほりんぱほりん、これは顔や名前を出さなければ本音はしゃべるよ、という便組です。MCは南海キャンディーズの山里亮太さんと女優のYOUさんのお二人が、もぐらの人形で登場します(着ぐるみではなく声だけです)。

  (NHKオンデマンドから)


毎回テーマに沿った人が本音トークをしてくれますが、その人が豚の人形になってしゃべったり動いたりしてぶっちゃけトークしてくれます。テーマも色々(上の図は一部の写真)で、元極道の人、ギャンブル依存症の人、買い物依存症の人、薬物依存症の人、ゲーム依存症の人、元ヤミ金融業の人、パパ活している人、マッチングアプリにはまる人、シングルマザーの人、LGBTのカップルなどなど。つまりあまり世間には顔を出せない人達が、その体験や闇の世界の魅力や恐ろしさなど実情を赤裸々に語ってくれる番組です。

これは100分で名著とは真逆で、実名や顔出しでは話せないけど、豚になればしゃべれるよ、という番組なんです。これも社会には表もあれば裏もある、ということを知れる番組です。人間そんなに強いわけじゃない、弱みもあり、そこが魅力でもあり。ついつい悪の魅力にとりこまれて、例えばダースベイダ―の圧倒的な悪の力に魅せられ虜となり、人生の地獄を見たような話を聞けるわけです。これも色んな人生があるんだと、勉強になります。これは経験しようと思っても簡単には出来ないです。それを聞けるのは貴重です。なんでそうなってしまったのか、という事例や経験を知ることで、またその人の過去の気持ちや、それを経験しての今の考えも聞けると、単にそりゃ駄目だと言うだけじゃなく、そういう状況なら分かるわ、とかそんな深い意味があったんだとかも知ったりして、これもおもしろくて次々観ています。

 

 話しがそれましたが、その他に私がやっている事で、DXっぽいことは、ネット銀行の活用です。開設したのはSBJ銀行で、通帳もなく、1円も入金せずに店舗にもいかずにスマホを使って開設しました。ネット銀行のメリットは他行への振込手数料がひと月の回数に制限はあるものの0円なんです。何かネット銀行って、うさんくさいなと感じる世代ですが、振込手数料が0円の魅力には勝てず、とりあえずやってみようと思った次第です。

 

店舗が無いのが不安に感じていましたが、SBJ銀行はセブンイレブンやローソンのATM、イオン銀行、ゆうちょ銀行やみずほ銀行のATMが利用可能です。ですので、結構使えるところはあるわけです。ただ使用できるATMの種類、これはネット銀行によって様々ですので、ネット銀行の比較ができる一覧表をSNSで調べ検討して決めた次第です。

上の写真でわかるように、お金の入出金は月10回まで無料。私はこのSBJ銀行口座を振込専用口座として利用しています。まとまったお金をコンビニのATMから入金して、スマホで各種振込を行って手数料を浮かせるわけです。

 

上の写真のように、振込手数料はスマートフォンからに限定されますが、月7回まで無料となります。今まで阿波銀行から1回あたり300円~700円ぐらい払って支払っていたのが、これに変更して7回までは無料となりました。かなり得した気分です。

このネット銀行を作成するのには、マイナンバーカードが必要です。これをスマホでスキャンして個人の認証を行う訳です。ですからマイナンバーカードが無い人はこの恩恵はうけられません。個人情報の漏洩問題は次々ニュースとなり、完全な秘密の厳守は望めないかもしれません。国に財産を全て見透かされるのが嫌だと言う事で、作成しない人もいるのですが、私はやましい事はしていない(自称:聖人君主レベル)ので、預金はガラス張りでOKです。

 

 長々と書きましたが、5年前には考えられないような事をしている自分のことを紹介しました。若い人達からすれば、片腹痛し(これは死語か?)、と思いますが、これからも世界はどんどん変化していくでしょう。通信技術の変化で思いもよらない事ができるようになり、またまた夢中になることが増えそうで、次は何が出てくるのかと思うとわくわくします。皆さんのわくわくは何ですか?

 

それでは、ボート部現役の皆さま、OB/OGの皆さまの益々のご発展をお祈りして終わりにしたいと思います。