皆さん、こんにちは。お盆になりましたが、ここ徳島の唯一と言っていいほどの有名行事、阿波踊りが不開催となってしまい、気の抜けた寂しいお盆を迎えております。加えてコロナの患者数も急激に増加しております。今まで安全県だったのが、もういつどこで感染してもおかしくない雰囲気になってきました。
さて、今回の院長ブログは、久々に治療報告です。27歳女性で凸凹と深い咬み合わせが主訴でした。
下の前歯が全く見えないほど深い咬み合わせでした。
下顎の前歯には凸凹がありました。
正面からの唇はやや閉じにくそうです。横顔は奇麗でした。
パノラマレントゲンでは特に問題はみられませんでした。
横顔のレントゲンです。分析結果では、下顎骨がやや後方位でした。また前歯は上下とも後方(内方)傾斜傾向が認められました。
非抜歯で並べる方針もありますが、口元が前に突出するのが嫌でしたので、上顎は第一小臼歯、下顎は第二小臼歯を両側それそれ抜歯して矯正用スクリューを用いてマルチブラケット法にて矯正を開始しました。
まず抜歯と同時に矯正用スクリューを上顎に左右植立しました。
続いてブラケットを接着しました。下顎は横の歯から進める方針としました。
治療開始から1年経過時点です。
コントロールすべき歯にはブラケットが接着されています。まだ隙間も残り、前歯の咬み合わせも深い状態です。
治療開始から2年経過時点です。
前歯部の深い咬み合わせは改善して、隙間を閉鎖している所です。
治療開始から3年経過時点です。
大分スペースは閉鎖してきていますが、上顎の大臼歯部の整列がなかなかうまくいかずに苦戦している所です。
治療開始から4年経過時点です。
治療期間は2年半から3年半の予定と診断時にお話ししておりましたが、4年経過しても微妙にスペースが残ったり、凸凹がとり切れずに苦戦していますが、この4カ月後に治療終了となりました。
初診時と治療終了時を並べて供覧します。動的治療期間は4年4カ月でした。
深い咬み合わせは適切に治りました。横の歯の咬み合わせもばっちりです。
抜歯スペースも何とか閉鎖しました。大臼歯の不揃いも奇麗に治りました。
下からの写真です。これは治療後のみですが、内外側的にも適切な位置関係です。
お顔の写真です。
初診時も大きな問題はありませんでしたが、治療後も奇麗な口元です。
斜めと横顔です。下唇がやや後退しましたが、奇麗な口元がキープされています。
パノラマ写真です。根の吸収なども見られませんでした。
横顔のレントゲン写真の比較です。上顎前歯が上方に移動したのが分かります。
治療終了お疲れ様でした。治療が長くかかって申し訳ありませんでした。最後はスペースが無くなったり、また発生したりと微妙に苦戦しましたが、最後は奇麗に仕上がりました。今後はリテーナーを使用して安定を見守っていきましょう。
それでは、いつもと違う夏に戸惑いながらも、頑張っていきましょう。今回の院長ブログはこれまでです。
●今回の写真の掲載は、患者さんに了解を得ております。
●今回の総費用:75万円(治療期間4年4か月)
●治療における一般的なリスクについて
治療中または治療後には、虫歯の発生・歯根吸収・歯牙疼痛・口内炎・歯肉形態不正・顎関節症・ほうれい線・歯の削合・後戻りなど思いもよらない不都合な合併症のリスクがあります。治療開始時に主な事項についての注意や対応についてお話しし、もし不都合が発生した場合は全力を尽くして対応してまいります。
●治療結果には個人差があります。同様の結果が保証されているわけではありません。ご了解ください。