皆さん、こんにちは。徳島も梅雨入りで、湿度の高い日が増えました。クーラーしながら換気もしなければと、今年はいつもと様子が違う日々になりそうです。

 

さて、今回の院長ブログは、治療終了の患者さんのご報告です。

46歳の女性で、上顎犬歯が八重歯で気になってとのことで来院されました。実は弟さんが歯科医師で、徳島県歯科医師会の委員会で一緒に活動した先生でもありました。かなり気合が入ります。

 

右上の犬歯は完全にブロックアウトされています。口唇が擦れて痛かったりしたと思います。歯も非常に大きくスペース不足で全体的に凸凹が激しい状態でした。幸い歯周組織は健全で矯正治療は問題ありませんでした。

 

口元には幸い大きな問題は見られませんでした。

 

横顔のレントゲンでの数値分析では、骨の位置や前歯の傾斜度に問題はありません。もう凸凹だけの問題です。

 

上下左右の小臼歯合わせて4本と右下の親知らずを抜歯して、ミニスクリューとブラケットを用いて、3年前後の予定で開始しました。

 

右の上下にスクリューを植立した所です。

 

まず右側から抜歯を行い装置をつけて動かし始めました。

 

続いて左側も抜歯して装置の装着を行い治療を進めていきました。

 

治療開始から1年経過時点です。

前歯部にもブラケットがついてすっかり八重歯も無くなりましたが、まだ不揃いやスペースが目立ちます。

 

治療開始から2年後です。

大分凸凹は無くなりましたが、まだ上下の歯が接触できていない所があり、ここを治していかなければいけません。

 

治療開始から3年後です。

大分接触関係は獲得されてきましたが、正中線が微妙に一致しません。ここで申し訳なかったですが、左上の親知らずも抜歯してもらい、何とか正中線の一致を目指しました。

 

治療開始から4年ちょうど、予定より1年遅れまして治療終了となりました。頑張りましたが、正中線の完全一致はなりませんでしたが、ここで終了としました。治療前後の写真と並べてお見せします。

正面と横の写真です。凸凹は無くなり、山と谷が奇麗に咬合することができました。

 

八重歯や凸凹も奇麗に治ったのが分かります。抜歯スペースも閉鎖されています。

 

内外側的にも完璧に並んでおります。めちゃくちゃ咬みやすいと思います。

 

お顔の写真です。

治療前も問題は無かったので、プロファイルは変化は感じません。スマイルでの歯の見え方は別物です。

 

パノラマ写真です。治療期間が長くかかりましたが、幸い根吸収などもみられずホッとしています。

 

横顔のレントゲンです。これも大きな変化はわかりませんが、良い状態はキープされています。

 

治療終了おめでとうございます。弟さんのチェックがはいるので、緊張しましたが、何とかここまで来ました。最後の1年はゴムを無理強いして申し訳ありませんでしたが、誰が見てもほめてもらえる咬合状態です。何でも咬めますし、歯ブラシも超し易いので、虫歯や歯周病は無縁で行けると思います。食べ過ぎにご注意ください。しかし歯はもどりやすいので、リテーナーのお手当はかかせません。一生のお付き合いと思ってください。4年間お疲れ様でした。

 

それでは、何かと窮屈な日常ではありますが、可能な限り楽しんでいきましょう。今回の院長ブログはこれまでです。お元気で。

 

●今回の写真の掲載は、患者さんに了解を得ております。

●今回の総費用:75万円(治療期間4年0か月)

●治療における一般的なリスクについて

 治療中または治療後には、虫歯の発生・歯根吸収・歯牙疼痛・口内炎・歯肉形態不正・顎関節症・ほうれい線・歯の削合・後戻りなど思いもよらない不都合な合併症のリスクがあります。治療開始時に主な事項についての注意や対応についてお話しし、もし不都合が発生した場合は全力を尽くして対応してまいります。

●治療結果には個人差があります。同様の結果が保証されているわけではありません。ご了解ください。