前回1年前に舞台「黑世界」の公開前に記事を書きましたが今回はその後とコミック版TRUMPも発売されたということでCOMIC GUIDEの年表からも手を加えて最新版として公開します。

 

こちらは前回の

 

 

この記事は演出 末満健一氏の手がける舞台「TRUMP」シリーズの時系列年表です。
TRUMPシリーズの各公演パンフレット等に記載のものをそのまま転載し、一部加筆をしています。(2021年6月更新)

ちなみに下記リンクから末満健一氏によるシリーズ紹介全文(2015年TRUMPまで)が読めます。
http://ch.nicovideo.jp/suemitsu/blomaga/ar1236905

舞台TRUMPシリーズのネタバレを大いに含みますのでそれぞれの舞台を観劇、またはDVD等での視聴が済んでいない方はご注意ください。

当然コミック版「TRUMP」に関してもネタバレでしかないのでコミックで初めてTRUMPシリーズを知ったという方は出来れば見ないで欲しいです(笑)
シリーズ第1作の『TRUMP』のメインストーリーを起点±0000とし、シリーズ全体の時系列を辿れます。




-3000 ある人物(クラウス)が「不老不死の吸血種」となるが、その原因は明らかにされていない。


-2800  【灰かぶりの世界】
    不老不死の吸血種(クラウス)が討伐体を全滅させる。
    油の泉で焼かれた不老不死の吸血種の灰が地上に降り注ぎ、人間の亜種としての「吸血種」が突然変異的に世界各地に発生する。


−1000 【sacrifice TRUMP】(仮題)
   不老不死の吸血種は「TRUMP」(TRUE OF VAMP)と呼ばれるようになり、TRUMPを中心とした吸血種の巨大教団が作られる。
   人間と吸血種の間に「血の戦争」が勃発。TRUMPは不老不死の仲間(FALSE OF VAMP)たちをイニシアチブによって地上から消滅させ、この世界にTRUMP以外に不老不死の吸血種は存在しなくなる。
   TRUMPと「ニコ・ヴラド」(宗教家)、「ダミアン・ストーン」という吸血種たちとの因縁が描かれる。


−???? 吸血種たちの最高統治組織である「血盟議会」が立ち上げられる。血盟議会は、原則として貴族階級の吸血種たちによって構成される。


−???? (人間とヴァンプの間で不可侵条約締結)


−???? ニコ・ヴラドの血脈者によって(TRUMPの監視を目的とした)「ヴラド機関」が組織される。
    ヴラド機関の目的は、TRUMPを監視しながらその心の平穏を保つこと。TRUMPの精神状態が、吸血種全体に心理的な影響を及ぼすためである。
    そのため、「ヴラド機関」はTRUMPの心を乱す要因となる「原初信仰」を忌避している。


−???? (TRUMPのイニシアチブの外の抑止力としてヴァンパイアハンターギルド、血盟議会と契約を結ぶ)


-???? 繭期の吸血種が人間種に対して起こす数々の問題行動は不可侵条約を脅かすとして血盟議会にてクラン制度を制定。


−???? 血盟議会により繭期のヴァンプを収容するギムナジウム「クラン」が創設される
    (クランでは「コクーン・コントロール」と呼ばれる、繭期の症状に特化した教育プログラムが実施される)
    (クランから脱走するヴァンプは社会に身の置き場が無い事から亡霊を意味する「スペクター」と呼ばれるようになる)


-???? 【イザボー】(仮題)
    「汝、男ならば我にひれ伏せ。愛を捧げよ」血盟議会の統治外にある吸血種の荘園にて。
    永遠の愛を望む領主イザボーが、不老不死の命を追い求める。そこにある吸血種が現れたことから、荘園は破滅の道をたどる。
黑世界パンフより


-????  【ヴェラキッカ】(仮題)
    名門貴族ヴェラキッカ家の当主ノラは、一族の仲間と養子達に囲まれて暮らしていた。
    ヴェラキッカ家の吸血種たちは、全員がノラに強烈なまでの愛情と執着を見せる。
    そこに新しい養子であるキャンディが迎えられる。
    ノラを巡るマウントゲームにキャンディが巻き込まれたことから、ヴェラキッカ家の秘密が暴かれていく。
COMIC GUIDE BOOKより


−???? 世界を当て所なく放浪していたクラウスがある人物と出会い、自分の心の写し鏡である「繭期の少年少女たち」と向き合うように諭される。
COCOONパンフより


−0100 【TRUMP】
    心の平穏を求め、正体を隠してクランのティーチャーとして過ごすクラウス。そのクラウスと天真爛漫な吸血種の少年アレンの交流が描かれる。
    アレンが人間の女性ルルミナ(メリーベル)を身籠らせ、それが発端となってクランが人間種たちの焼き討ちに遭う(ヴァンプ狩り事件)。
    その後血盟議会とヴラド機関によって事件は隠蔽される。
    (ギルドからクランに派遣されていたピエトロはヴァンプ狩りに巻き込まれて死亡)


−???? (【小説版TRUMP?】)
    (人間によるクランの焼き討ち事件の詳細が描かれる)
    (ルルミナの幼馴染のヤンによってアレンが銀の弾丸を撃ち込まれる場面をルルミナが目撃する。)


−???? アレン死亡後、「ある協力者」の手によって逃げ延びたアレンの恋人である女性(ルルミナ)が、人里離れた森で「ネブラ村」を創設。アレンの子供を出産する。
SPECTERパンフより


−???? ネブラ村の創設者であるルルミナが湖で死亡。事故、自殺、他殺と様々な憶測を呼ぶがその真相は不明。


−0056 ルルミナの曾孫にあたるロダンが誕生。後にネブラ村の村長となる。
SPECTERパンフより


−0046 後に臥萬里となる男(ソフィ)が誕生。


−0044 後に石舟となる男が誕生。


    ヴァンパイアハンター白雪が、(クランを脱走して繭期の)吸血種(ピサロ)にさらわれたオルガを救出する。その時すでにオルガは春林を身籠っていた。
    (オルガは春林を産んだ後に死去)


-0038 春林が、自分の父親であるピサロという吸血種の話を盗み聞く。


−0034 TRUMPを信奉するダンピールの原初信仰教団による「スティグマ事件」が発生。


−???? スティグマ事件の教団員ローザの父ネブラ村へ辿りつく。ローザが生まれる


-0028 【雪のおわり 春のはじまり】
    ヴァンパイアハンターとなった16歳の春林が、育ての親であり師でもある白雪と最後の別れの時を過ごす。


−0026 ダリの父親クロードによる異端審問で、数多くの原初信仰教団とその信者たちが粛清される。
    (スーの幼馴染のヴァンプ、ウルの家族も原初信仰者だったためクロードにより殺されてしまう)
    ダリとゲルハルトは、当時クランの生徒であった。その後、ダリとゲルハルトはクランを越繭審査に合格し、(血盟議会の上級議員から始めるための)貴族教育院に入る。
グランギニョルパンフより


−0025 「片目が銀色の吸血種」がクランを脱走する。


−0024 【CRIMSON SINー猟犬たちの事件簿ー】(仮題)(旧仮題「Silver biood」)
    ヴァンパイアハンターたちの事件簿。人間種と吸血種の間で起こる様々な事件を追うギルトの活躍を描く。
   「片目が銀色の吸血種」による凶行を繰り返す「銀の目」事件が発生、多数の犠牲者が出る。片目が銀色の吸血種はハンターによって捕獲され、ヘル・クランへと送られる。
    この事件でのちに臥萬里となる人間の男(ソフィ)の妻(リリー)が「片目が銀色の吸血種」に殺害され自身も重症を負う。


−0024 同時期ロダンが森で人間の赤子を拾う。そのことが原因となり、ロダンは村長の座から失脚。ローザの父が新しい村長となる。
    赤子に名前をつけることを禁じられたため、ロダンは赤子に「ノーム(名無し)」と便宜的に名づける。


−0024 ダリとゲルハルトが血盟議会に入る。


−0023 ダリの父親クロードが、何者かによって殺害される。ダリとゲルハルトが、上級議員の頃である。
    のちの臥萬里となる男(ソフィ)が、復讐のためにハンターの養成所に入所する。


-???? (片目が銀色の吸血種がクランに入る?)


−???? (ウル、ダミアンの人格をコピーされる)


−???? 歌麿の家族がダミアン・ストーンに殺され自らも噛まれるが生存し後天的ヴァンプとなる
SPECTERパンフより


−0022 辺境の村に住む没落貴族の一家が、息子(マルコ)を残して皆殺しにされる事件が起こる。
グランギニョルパンフより


−0020 【シモンには動機がない】
    ヴァンパイアハンターを目指す3人の候補生(カザン(歌麿)、ソフィ、シモン(石舟))の、山岳訓練での一夜の出来事。その後ほどなくして、3人はハンター資格を取得する。

    3人の師匠(春林)と呼ばれる指導教官は母親がクランから脱走した繭期のヴァンプに襲われた時に身籠った。母親は師匠を産んでから死亡。
    師匠は母親を吸血種から救い出した元ハンター(白雪)に育てられる。師匠は「自分の父親である吸血種(ピサロ)を殺すため」にハンターとなった。
    シモンは「何かのために生きるというのは、私には呪いのように思えてならない」と話す。
   

−0020 「片目が銀色の吸血種」が(「毒の血ジュース事件」を起こし)クランを脱走する。
    人間たちは一連の事件に対して「不可侵条約違反である」と血盟議会を強く批判する声明を発表。
SPECTERパンフ、ドナテルロ回顧録より


−0020 没落貴族の屋敷が火災により焼失した事件の捜査資料が記される。内容は一人を残して家族全員が死亡しその貴族に関わる者が不審な死を遂げているというもの。


-0020 【マリオネットホテル】
    ダリと婚約者であるフリーダが、とあるホテルを訪れる。そこでは従業員や宿泊客の全員が、何者かによってイニシアチブを取られていた。
    ダリが探偵役、フリーダが助手役となり、ホテルの謎の解明に動き出す。
黑世界パンフより


−0019 マルコが血盟議会に入る。


−0019 「片目が銀色の吸血種」の身柄が血盟議会によって秘密裏に確保される。
    血盟議会は繭期保護法により秘密裏にシルバーアイを特別養護クラン「ヘル・クラン」へ収容する
SPECTER、COCOONパンフより


−0018 ダリは異端審問の指揮官に、ゲルハルトはそのパートナーとなる監査官に就任する。(マルコはゲルハルトの部下になった後にヨハネス卿の事務官に就任する。)


−0017 ダリの息子ラファエロ、ゲルハルト(マリアとマルコ)の息子アンジェリコが生まれる。


−0017 ドナテルロ、血盟議会の報道機関に関わる兄からシルバーアイのその後の顛末を聞かされる
ドナテルロ回顧録より


−0015 【SPECTER】
    4人の繭期の少年たち(ヒューゴ、サトクリフ、バルトロメ、グレコ)がクランを脱走し、吸血種と人間種の国境近くにあるネブラ村の村長(であるローザの父)を殺害。(脱走にはダミアンコピーが加担している。)
    ヒューゴらは原初信仰にとりつかれたローザと協力関係を結ぶ。


-0015 各地のクランより、繭期の少年少女たちが失踪する事例が確認され始める。実態はバルラハ・ベルやペンデュラムによる誘拐、または、ばら撒かれたコクーンによって繭期を悪化させた者たちの脱走である。
    バルラハは、繭期の少年少女たちを集めてイニシアチブの可能性を探る実験を行っている。


−???? クラナッハ、ルルミナが死んだ湖の畔の小屋でクラウスと出会う。クラウスは「永遠に枯れない花」を作ることをクラナッハに依頼する


−0014 【グランギニョル】(仮題「OTHELLO」)
    前半時間軸。『SPECTER』と同時期に起こっているもうひとつの事件。若きダリ・デリコと血盟議会との確執、(ダンピールであるウルの出生)が描かれる。
    ダリはスキャンダル(異端審問で保護した人間種の女スー・オールセンを身籠らせた疑養)により、停職処分となる。
    その後、ダリはヴラド機関のヨハネスにより「繭期少年少女失踪事件」の捜査と密命を受ける。
    合同捜査官 兼 護衛として、春林と歌麿というハンターがギルトより派遣され、ダリらと共に事件の捜査をはじめる。
   『SPECTER』内で石舟によって「デリコ家の件」として語られる物語の詳細である。


−0014 【SPECTER】
   『SPECTER』のメイン時間軸。
    辺境のネブラ村全滅の経緯とソフィの出生が、当事者であったハンター石舟の事件記録によって回顧される。
    ノームが義理の姉ハリエットと植物学者クラナッハとの間に生まれた赤子に「ソフィ」と名づけ、クラウスが引き取った仔猫に「アレン」と名づける。
    (サトクリフ、ハリエットの死を予言出来ないまま死ぬ。)
    (クラナッハ、ソフィに「永遠に枯れない百合のような美しい花」を咲かせるよう託して死ぬ。)グレコは逃走を計る。
    (サトクリフに「呆気ない死」を予言された)ノームが(「臥萬里」の名前を受け継ぎ)ヴァンパイアハンターとなるべく旅立つ。


−0014 【グランギニョル】
    後半時間軸。ダリ率いる捜査チームは、「繭期少年少女失踪事件」の真相を追う。
    また、「ペンデュラム」のメンバーであるバルラハ・ベルや、謎の男ダミアン・ストーンらによって、デリコ家が襲撃を受け、多数の犠牲者が出る。
    事件後、ダリと原初信仰を棄教したゲルハルトは、ヴラド機関に入る。ダリは父母を失った赤子のウルを咬み、あるイニシアチブを下す。
    (キキ・ワトソン、オズ・ローナンに花に囲まれた未来を予知されその後失踪。アンリ・ガトーは血盟議会に収容される。)


-0013 【デリコズ・ナーサリー】(仮題)
    反社会組織「ペンデュラム」による血盟議会の高官殺人事件が発生。捜査を任命されたダリとゲルハルトであったが、ダリが育児のために辞退を申し出る。
    事件解決にはダリの能力が不可欠と考えたヨハネスは、育児と捜査の両立を命じる。
    他人の育児に興味を抱いたダリは、ゲルハルトや部下たちに子連れでの出勤を求める。ダリは子供だらけになった捜査本部を「ナーサリー」と呼ぶ。


-0008 かつてノームであった萬里が、ハンターの資格を得る。


-0008 【春のおわり】(仮題)(旧仮題「バルトネル」)
    春林、歌麿、萬里、石舟らによる合同チームが、指名手配されている吸血種の犯罪者ピサロを追いつめる。春林が死亡する。
マリーゴールドパンフでは-0005の出来事になっている
黑世界パンフでは-0006の出来事になっている


−0005 【ドナテルロ回顧録】
    ティーチャードナテルロによる「片目が銀色の吸血種」にまつわる回想。
    ドナテルロ、ミケランジェロ、グスタフの3名がクランに繭期のヴァンプ達を指導するプログラムティーチャーとして就任する

    崔がハンターの資格を得て、師である蘆水とコンビを組む。

    繭期の吸血種による大規模な暴動事件で、クランが占拠される。


−???? ソフィはダンピールばかりの養護院に預けられる。その際両親は生まれてすぐ死んだと聞かされる。


−0003 【COCOON 月の翳り】
    ダリの息子ラファエロとゲルハルトの息子アンジェリコがクランで再会を果たす。
    ディエゴ、エミール、ジュリオとともに「高貴なる五家」と呼ばれ羨望を集めるが、繭期暴走事件をきっかけに決裂。
    繭期暴走事件の首謀者であるドナテルロがクランから姿を消し、ディエゴがヘル・クランへと送られる。ドナテルロはその後ペンデュラムに保護される。
    アンジェリコはラファエロを自分の手でいつか殺さねばならないと誓う。

-0003 【Pendulum-ペンデュラム-】
    ヴァンパイアハンターである蘆水と崔が、(繭期の症状を深刻化させる)違法薬物である「コクーン」を密造する薬師スーラ(と吸血種の反社会組織「ペンデュラム」)を追う。
    蘆水とスーラが死亡。キキとグレコが出会う。
    パートナーを失った崔(アリス)は、同じくパートナーを失った萬里(ノーム)とコンビを組む。


-0002 【アンジェリコを待ちながら】
    ジョルジュとモローが、アンジェリコの誕生日をお祝いするためにプレゼントを用意する。


-0002  血盟議会に入ったジュリオとエミールが出世を目指して奮闘するも、派閥闘争に巻き込まれる。


-0001 【地平線のディエゴ】(仮題)
    ディエゴがヘルクランの脱走を図る。紆余曲折の末に脱走は成功するが、まもなくディエゴは死を迎える。ジュリオとエミールの元に、ディエゴの死が伝えられる。

    【GUILT】(仮題)
    崔と萬里を中心としたハンターたちと、吸血種の犯罪者組織ペンデュラムとの戦いを描く。


0000 【TRUMP】/【COCOON 星ひとつ】
   クランにやってきたダンピールの少年ソフィがウルと出会い友情を育む。やがてクランを揺るがすある事件へと巻き込まれていく。
   ヴラド機関の任務にあたるダリはソフィの育った養護院でダミアン・コピーと対峙、その後クランを訪れ、守護・観察の対象であるTRUMP(クラウス)と接触。
   また、ヴラド機関からの特命により、クランに潜入したヴァンパイアハンターの臥萬里(ノーム)が、自分が名づけ親であるソフィと再会。
   萬里は、クランで起こった事件の際ウルに襲われるソフィを庇って死亡し、14年前のサトクリフの予言が現実のものとなる。
   クランフェスト当日ラファエロの凶行に端を発した事件によりクランは焼失し、ラファエロ、アンジェリコはクラウスのイニシアチブによって灰にされ、混乱の中でウルも死亡。
   ソフィはクラウスにより不老不死となる。ヴラド機関はクラウスの行方を見失ってしまう。


+0017 【ドナテルロ追想録-繭期幻想-】
    ドナテルロが、繭期幻想読本を執筆。コクーンによって創り出された繭期幻想の中で、ドナテルロは少年グスタフとともに生き続けている。


+???? 【共同幻想クランフェスト】(仮題)(旧仮題「CLANFEST!」)
   ドナテルロという吸血種の幻想世界の中にあるクラン。そこでは時代を超えた者たちが一堂に会し、皆が生徒として過ごしている。
    ソフィとウルはアイドルユニットを結成し、クランフェストで開催されるコンテストで優勝を目指す。
   すべてはドナテルロの幻想が創り出したものにすぎない。


+???? ソフィは自分のイニシアチブを掌握するクラウスを追い求めて世界を放浪する。


+2000 【BLOSSOM】(仮題)
    ソフィがサナトリウムを装った実験場である「疑似クラン」を創設。不老不死の研究をはじめる。(その際ソフィは名を「ファルス」と偽る。)
    ファルスは攫ってきた繭期の吸血種たちを疑似クランに囲い、その記憶をイニシアチブで操って「共同幻想体」をつくり上げる。


+2200 リリーとスノウが疑似クランへやってくる。


+???? (ファルス、自らの血を特殊な方法で生成した血清剤を開発、繭期のヴァンプに投与することにより一時的に不老にすることが可能に)


+2500 リリーが疑似クランの真実に気づきファルスを拒絶。
    ファルスはイニシアチブによってリリーの不都合な記憶を消去する。


+2700 【ホフマンと双子の繭期】
    紫蘭と竜胆が繭期偏愛者であるホフマンのクランを脱出する。


+2701 【黑世界】(仮題)
    ホフマンのクランを逃げ出した紫蘭と竜胆が、人間種たちのサーカスに身を寄せる。
    紫蘭と竜胆の正体を知った人物がギルドに密告。ふたりを駆逐するためにハンターが派遣される。
COCOONパンフより


+???? 紫蘭と竜胆がソフィによって疑似クランへと連れて来られる。二人はそこで、ホフマンのクランで出会ったマーガレットと再会する。


+2750 【Blossom】(仮題)
    紫蘭と竜胆がファルスの目的を知り、その協力者となる。


+2775 疑似クランから逃げ出したヤン・フラが姿を眩ませる。


+2777 (ヘンルーダと名を変えて人間として生きる)ヤン・フラがアナベル、エリカ姉妹と出会う。


+2785 アナベルが、人間と吸血種の混血であるガーベラを出産し、エリカやヘンルーダを守るために、関係を断絶する。


+2800 【マリーゴールド】(仮題「Marigold」)
    繭期の衝動により人間を殺傷したガーベラが処刑されそうになる。処刑はソフィとキャメリアによって妨害される。
    娘を守ろうとするアナベル、アナベルを気遣う妹のエリカ、ガーベラの主治医のヘンルーダ、アナベルの担当編集のコリウスらそれぞれの思惑が絡み合い互いを守ろうとした結果、悲劇の結末が訪れる。
    (ソフィに咬まれたアナベルが、後天的ヴァンプへと転化。)
    (イニシアチブによって操られたアナベルをガーベラが殺害する。ガーベラは元の名を捨ててマリーゴールドと名乗り、ソフィによって疑似クランに連れられることとなる。)


+2800~
+2950 【二輪咲き】
   『LILIUM』に登場するシルベチカと、彼女の親友リコリスの《ある秘密》に迫る短編
   マリーゴールドが疑似クランへとやってくるが、ソフィによってイニシアチブを取られる。
   (ファルスは「永遠の少女達」が不死であるかどうかを確かめるための適合試験として対象者にスティグマを刻み込んでいた)
   ファルスとの同化が始まったスノウは、イニシアチブが効きにくくなる。
   スノウは知り得た記憶をファルスのイニシアチブでも失わず、保ち続けるようになる。

+2990 【LYCORIS】(仮題)
    リコリスという少女を中心に『LILIUM』に登場するキャラクターたち(シルベチカ、キャメリア、チェリー、リリー、スノウ、紫蘭、竜胆、ファルス)の確執を描く。
    (シルベチカが「私を忘れないで」と言い残してクランの塔から投身、死亡する。『LILIUM』の冒頭シーンへとつながる物語。)
グランギニョルパンフより

+3000 【LILIUM】
   リリーがシルベチカという少女を探し始める。クランの皆が彼女の事を忘れてしまっているが、やがてスノウが彼女を覚えていることを知る。
   ファルスという少年がリリーに近づく。リリーがシルベチカ失踪の真相に迫る時、残酷な運命の扉が開く。
   リリー、ファルスとの同化がはじまりイニシアチブが効きにくくなったために、消されていたシルベチカの記憶を思い出し始める。
   吸血種の少年少女たちを一時的に不老不死化する薬をファルスが「ウル」と名づけていることが語られる。
   ファルスは血液不足による弱体化やダンピールであるがために(ヒエラルキー上の同等にある)リリーのイニシアチブに抑圧される。
   リリーは疑似クランの吸血種たちをイニシアチブで自死させ、ファルスの呪縛から解放する。
   疑似クラン焼失。リリー、三人目の不老不死者となる。

+???? ソフィはクラウスを追い求めて再び放浪の旅に出る。

    ヴラド機関にリリーと不老薬ウルが回収される。

+???? 【キルバーン -Kill! Barn!!-】(仮題)
   不死卿と呼ばれる吸血種の屋敷。屋敷の主である不死卿は繭期幻想読本に影響された「キルバーン」という繭期幻想の中で行われるパーティを開催する。
   一癖も二癖もある繭期中毒の吸血種たちが「キルバーン」に参加するために屋敷に集まってくる。
   不死卿は自分を殺すように命じ、狂乱の宴が始まる。
黑世界パンフより

+3??? 記憶を失った〇〇〇が不死卿の〇〇候補となる

+3100 【黑世界~リリーの永遠記憶探訪記、或いは、終わりなき繭期にまつわる寥々たる考察について~】
   不死者となったリリーが、自らに永遠の命を与えた者(ソフィ)をさがして世界を放浪する。
   旅先で出会いと別れをくり返しながら、永遠の繭期を生きる少女の200年にわたる物語。
黑世界に関しては末満健一の「すえ咄ちゃんねる」ブロマガにて詳細な時系列年表があります(有料会員記事)
https://ch.nicovideo.jp/suemitsu/blomaga/ar1960998

+3100  【イデアの闖入者】(雨下の章第1話)
+31?? 【ついでいくもの、こえていくこと】(雨下の章第2話)
+31?? 【求めろ捧げろ待っていろ】(雨下の章第3話) 
+31?? 【少女を映す鏡】(雨下の章第4話)
+31?? 【馬車の日】(雨下の章第5話)
+31?? 【枯れゆくウル】(雨下の章第6話)
+3200 【家族ごっこ】(日和の章第1話)
+32?? 【青い薔薇の教会】(日和の章第2話)
+32?? 【静かな村の賑やかなふたり】(日和の章第3話)
+32?? 【血と記憶】(日和の章第4話)
+32?? 【二本の鎖】(日和の章第5話)
+32?? 【百年の孤独】(日和の章第6話)

+4497~【賊は月夜に死す】
    男は旅の途中で、自分が殺した女から娘を託される。男は娘に歪な愛情を抱きながらも、共に暮らしていく。TRUMP冒頭に登場する老人の物語。

+4500 【TRUMP】
    クラウスを追い求めて荒廃した世界を放浪するソフィが、クラン跡地を再訪する。
    ソフィは野盗の老人を殺害したのち、老人の連れていた人間種の少女ガランサスに4500年前の話を語って聞かせる。
    ガランサスはその後ソフィの旅に同行する。

+6000 【雪月花】(仮題)
   (ファルスを追い求めて)放浪するリリーが、スノウとうりふたつの少女であるガランサスと出会う。また、リリーはその地でさがし求めていた者(ファルス)との再会を果たす。
   再会したファルスはリリーに「永遠に枯れない花」と呼びかける
   ソフィもまた、クラウスと再会を果たすこととなる。

+12000 【TRUMPシリーズ最終作】(タイトル未定)
   (ソフィとクラウスの放浪の顛末が描かれる。)

+???? 【深海にて】
    船の転覆により海に溺れ沈んでいく男が深海にて死の間際にある吸血種の伝承を思い出す。

 

 

毎年新しい年表が出る度に色々変わる部分もあって、特にキルバーンに関しては元々はホフマンのクランを抜け出した紫蘭と竜胆が巻き込まれる話でしたがいつの間にかLILIUM後の話になってたりします(笑)

 

 

未だにわからないのが片目が銀色の吸血種が-0025と-0020で2回クランを脱走してるところ。

ドナテルロ回顧録ではそもそもドナテルロが銀の目にさせてから3回脱走したという話になってるのですが1回目はすぐにティーチャーに見つかり失敗、2回目はミケランジェロを囮にして二週間ほど脱走、3回目はその約半年後に毒の血ジュース事件を起こして脱走したと語られているのですが、どう読み取っても-0025の脱走はそのどれにも該当しないんですよね。

でもそうなると−0024 【CRIMSON SINー猟犬たちの事件簿ー】(仮題)において事件を起こし確保された片目が銀色の吸血種は一度ヘルクランに送られているのに、その後-0020で脱走し、-0019で確保されまたヘルクランへ送られていて、ドナテルロ回顧録ではおそらく-0020の脱走のことを3回目の脱走として語ってるようにしか思えないのです。

ここだけは未だに謎。