こちらの記事は演出 末満健一氏の手がける舞台「TRUMP」シリーズの時系列年表です。
ちなみに下記リンクから末満健一氏によるシリーズ紹介全文(2015年TRUMPまで)が読めます。
http://ch.nicovideo.jp/suemitsu/blomaga/ar1236905
TRUMPシリーズ各舞台のネタバレを大いに含みますのでそれぞれの舞台を観劇、またはDVD等での視聴が済んでいない方はご注意ください。
シリーズ第1作の『TRUMP』のメインストーリーを起点±0000とし、シリーズ全体の時系列を辿れます。
繰り返しますがここから先はネタバレしかありませんのでTRUMPシリーズを全て見てない方は見ないことをお勧めします。
−3000 クラウスが「不老不死の吸血種」となる。その原因は明らかにされていない。
−2800 【灰かぶりの世界】
クラウスが討伐隊を全滅させる。油の泉で焼かれたクラウスの灰が地上に降り注ぎ、人間の亜種としての「吸血種」が突然変異的に世界各地に発生する。
−1000 【sacrifice TRUMP】(仮題)
「TRUMP」と呼ばれるようになったクラウスを中心とし、吸血種の巨大教団が作られる。
人間と吸血種の間で起こった「血の戦争」、クラウスが不老不死の仲間「FALSE OF VAMP」たちをイニシアチブによって地上から消滅させる事件、
クラウスと「ニコ・ヴラド」という宗教家、「ダミアン・ストーン」という吸血種たちとの因縁が描かれる。
−???? 吸血種たちの最高統治組織である「血盟議会」が規定される。血盟議会は、原則として貴族階級の吸血種たちによって構成、運営される。
−???? 人間とヴァンプの間で不可侵条約締結
−???? ニコ・ヴラドの血脈者によってTRUMPの監視を目的とした「ヴラド機関」が組織される。ヴラド機関の目的は、TRUMPの心の平穏を保つこと。TRUMPの精神状態が、吸血種全体に心理的な影響を及ぼすためである。そのため、「ヴラド機関」はTRUMPの心を乱す「原初信仰」を忌避している。
−???? TRUMPの抑止力としてヴァンパイアハンターギルド、血盟議会と契約を結ぶ
−???? 血盟議会により繭期のヴァンプを収容するギムナジウム「クラン」が創設される
クランでは「コクーン・コントロール」と呼ばれる、繭期の症状に特化した教育プログラムが実施される
−???? 世界を宛て所なく放浪していたクラウスがある人物と出会い、自分の心の写し鏡である「繭期の少年少女たち」と向き合うように諭される。
−0100 【TRUMP】
心の平穏を求め、正体を隠してクランのティーチャーとして過ごすクラウス。そのクラウスと天真爛漫な吸血種の少年アレンの交流が描かれる。
アレンが人間種の女ルルミナ(=メリーベル)を身籠らせ、それが発端となってクランが人間たちの焼き討ちに遭う(ヴァンプ狩り事件)
その後血盟議会とヴラド機関によって事件は隠蔽される。
ギルドからクランに派遣されていたピエトロはヴァンプ狩りに巻き込まれて死亡
−???? 【小説版TRUMP?】
人間によるクランの焼き討ち事件の詳細が描かれる?
ルルミナの幼馴染のヤンがアレンに銀の弾丸を撃ち込む場面をルルミナが目撃する。
−???? アレン死亡後、「ある協力者」の手によって逃げ延びたルルミナが、人里離れた森で「ネブラ村」を創設。アレンの子供を出産する。
−???? ネブラ村の創設者であるルルミナが湖で死亡。事故、自殺、他殺と様々な憶測を呼ぶがその真相は不明。
−0056 ルルミナの曾孫にあたるロダンが誕生。後にネブラ村の村長となる。
−0046 後に臥萬里となる男(ソフィ)が誕生。
−0044 白雪が、吸血種にさらわれたオルガを救出する。そのときすでにオルガはカミーユ(春林)を身籠っていた。
後に石舟(シモン)となる男が誕生。
−0038 春林(カミーユ)が、自分の父親であるピサロという吸血種の話を盗み聞く。
−0034 TRUMPを信奉するダンピールの原初信仰教団による「スティグマ事件」が発生。
−???? スティグマ事件の教団員ローザの父ネブラ村へ辿りつく。ローザが生まれる
−0028 【雪の終わり春の始まり】
ヴァンパイアハンターとなった16歳の春林が、育ての親であり師でもある白雪と最後の別れのときを過ごす。
−0026 ダリの父親クロード・デリコによる異端審問で、数多くの原初信仰教団とその信者たちが粛清される。スー・オールセンの幼馴染のヴァンプ、ウルの家族も原初信仰者だったためクロードにより殺されてしまう。ダリやゲルハルトは、当時クランの生徒であった。その後、ダリとゲルハルトはクランを越繭し、血盟議会の上級議員から始めるための貴族教育院に入る。
−0025 「片目が銀色の吸血種(後のグスタフ)」がクランを脱走する。
クランから脱走した吸血種は社会に身の置き場が無い事から亡霊を意味する「SPECTER」と呼ばれるようになる
−0024 【銀の目】(仮題)
「片目が銀色の吸血種」による凶行により、多数の犠牲者が出る。片目が銀色の吸血種はハンターによって捕獲され、ヘルクランへと送られる。この事件でのちに臥萬里(SPECTER)となる人間の男(ソフィ)の妻(リリー)が殺害され自身も重症を負う。
同時期ロダンが森で人間の赤子を拾う。そのことが原因となり、ロダンは村長の座から失脚。ローザの父が新しい村長となる。
赤子に名前をつけることを禁じられたため、ロダンは赤子に「ノーム(名無し)」と便宜的に名づける。
−0024 ダリとゲルハルトが血盟議会に入る。
−0023 ダリの父親クロードが、何者かによって殺害される。ダリとゲルハルトが、上級議員の頃である。また、のちの臥萬里(SPECTER)となる男(ソフィ)が、復習のためにハンターの訓練所に入所する。
−???? ウル、ダミアンの人格をコピーされる
−???? 歌麿(カザン)の家族がダミアン・ストーンに殺され自らも噛まれるが生存し後天的ヴァンプとなる
−0022 辺境の村に住む没落貴族の一家が、息子(マルコ)を残して皆殺しにされる事件が起こる。
−0020 【シモンには動機がない】
ヴァンパイアハンターを目指す3人の候補生カザン(後の歌麿)、ソフィ(後の萬里)、シモン(後の石舟)の、山岳訓練での一夜の出来事。その後ほどなくして、3人はハンター資格を取得する。
3人の師匠と呼ばれる指導教官(春林)は母親(オルガ)がクランから脱走した繭期のヴァンプ(ピサロ)に襲われた時に身籠った。母親は師匠を産んでから死亡。師匠は母親を吸血種から救い出した元ハンター(白雪)に育てられる。師匠は「自分の父親である吸血種を殺すため」にハンターとなった。
シモンは「何かのために生きるというのは、私には呪いのように思えてならない」と話す。
−0020 「片目が銀色の吸血種」がクランにて「毒の血ジュース事件」を起こし脱走する。
人間たちは一連の事件に対して「不可侵条約違反である」と血盟議会を強く批判する声明を発表
−0020 没落貴族の屋敷が火災により焼失した事件の捜査資料が記される。内容は一人(後のマルコ・ヴァニタス)を残して家族全員が死亡しその貴族に関わる者が不審な死を遂げているというもの。
−0019 マルコが血盟議会に入る。
−0019 「片目が銀色の吸血種」の身柄が血盟議会によって秘密裏に確保される。
血盟議会は繭期保護法により秘密裏にシルバーアイを特別養護クラン「ヘル・クラン」へ収容する
−0018 ダリは異端審問の指揮官に、ゲルハルトはそのパートナーとなる監査官に就任する。マルコはゲルハルトの部下になった後にヨハネス卿の事務官に就任する。ゲルハルトはマルコに自分の妻であるマリア・フラに対し〇〇を働くよう指示する。
−0017 ダリとフリーダの息子ラファエロ、ゲルハルトの息子(マリアとマルコの子)アンジェリコが生まれる。
−0017 ドナテルロ、血盟議会の報道機関に関わる兄からシルバーアイのその後の顛末を聞かされる
−0015 【SPECTER】
ヒューゴ、サトクリフ、バルトロメ、グレコがクランを脱走し、吸血種と人間種の国境近くにあるネブラ村の村長であるローザの父を殺害。脱走にはダミアンコピーが加担している。
ヒューゴらはTRUMP信奉にとりつかれたローザと協定を結ぶ。
−0015 各地のクランより、繭期の少年少女たちが失踪する事例が確認され始める。実態はバルラハ・ベルやペンデュラムによる誘拐、または、ばら撒かれたコクーンによって繭期を悪化させた者たちの脱走である。バルラハは、繭期の少年少女たちを集めてイニシアチブの可能性を探る実験を行っている。
−???? クラナッハ、ルルミナが死んだ湖の畔の小屋でクラウスと出会う。クラウスは「永遠に枯れない花」を作ることをクラナッハに依頼する
−0014 【グランギニョル】前半時間軸
『SPECTER』と同時期に起こっているもうひとつの事件。若きダリ・デリコと血盟議会との確執、ダンピールであるウルの出生が描かれる。
異端審問で保護した人間種の女スー・オールセンを身籠らせた疑養により、ダリが停職処分となる。その後、ダリはヨハネスにより「繭期少年少女失踪事件」の捜査と密命を受ける。合同捜査官 兼 護衛として、春林と歌麿というハンターがギルドより派遣され、ダリらと共に事件の捜査を始める。
『SPECTER』内で石舟によって「デリコ家の件」として語られる物語の詳細である。
−0014 SPECTER『SPECTER』のメイン時間軸。
辺境のネブラ村全滅の経緯とソフィの出生が、当事者であった石舟の事件記録によって回顧される。
ノームが義理の姉ハリエット(ロダンの娘)と植物学者クラナッハとの間に生まれた赤子に「ソフィ」と名づけ、クラウスが引き取った仔猫に「アレン」と名づける。
サトクリフ、ハリエットの死を予言出来ないまま死ぬ。
クラナッハ、ソフィに「永遠に枯れない百合のような美しい花」を咲かせるよう託して死ぬ。グレコは逃走を計る。
サトクリフに「呆気ない死」を予言されたノームが「臥萬里」の名前を受け継ぎ、ヴァンパイアハンターとなるべく旅立つ。
−0014 【グランギニョル】後半時間軸
ダリ率いる捜査チームは、「繭期少年少女失踪事件」の真相を追う。また、「ペンデュラム」のメンバーであるバルラハ・ベルや、謎の男ダミアン・ストーンらによって、デリコ家が襲撃される。襲撃の際、ダリの妻フリーダをはじめ多数の犠牲者が出る。事件後、ダリと原初信仰を棄教したゲルハルトは、ヴラド機関に入る。ダリは遺された赤子のウル(スーとマルコ/ウルの子)を咬み、あるイニシアチブを下す。
キキ・ワトソン、オズ・ローナンに花に囲まれた未来を予知されその後失踪。アンリ・ガトーは血盟議会に収容される。
−0013 【デリコズ・ナーサリー】(仮題)
反社会組織「ペンデュラム」による血盟議会の高官殺人事件が発生。操作を任命されたダリとゲルハルトであったが、ダリが育児のために辞退を申し出る。事件解決にはダリの能力が不可欠と考えたヨハネスは、育児と捜査の両立を命じる。他人の育児に興味を抱いたダリは、ゲルハルトや部下たちに子連れでの出勤を求める。ダリは子供だらけになった捜査本部を「ナーサリー」と呼ぶ。
−???? ソフィはダンピールばかりのノーマンの養護院に預けられる。その際両親は生まれてすぐ死んだと聞かされる。
ディエゴはソフィ・アンダーソンと出会いその眼差しから逃げるように養護院を脱走。その後上級貴族であるグラント家の養子となる。
−0008 かつてノームであった萬里が、ハンターの資格を得る。
−0006 【バルトネル】(仮題)
春林、歌麿、萬里、石舟らによる合同チームが、指名手配されている吸血種の犯罪者ピサロを追いつめる。春林が死亡する。
−0005 【ドナテルロ回顧録】
ティーチャードナテルロによる「片目が銀色の吸血種」にまつわる回想。
ドナテルロ、ミケランジェロ、グスタフの3名がクランに繭期のヴァンプ達を指導するプログラムティーチャーとして就任する
崔がハンターの資格を得て、師である蘆水とコンビを組む。
繭期の吸血種による大規模な暴動事件で、クランが占拠される。
−0003 【COCOON 月の翳り】
ダリの息子ラファエロとゲルハルトの息子アンジェリコがクランで再会を果たす。ある日ふたりは貴族狩りに遭ったところを上級生のディエゴ、エミール、ジュリオに助けられ、交流を深めていく。周囲から「高貴なる五家」と呼ばれ羨望を集める5人であったが、ある事件をきっかけに友人関係にあったラファエロとアンジェリコが決定的な決裂のときを迎える。その後ジュリオとエミールは越繭する。クランから転落したティーチャードナテルロ行方不明になる。
−0003 【Pendulum-ペンデュラム-】
ヴァンパイアハンターである蘆水と崔が、繭期の症状を深刻化させる違法薬である「コクーン」を密造する薬師スーラと吸血種の反社会組織「ペンデュラム」を追う。蘆水とスーラが死亡。キキとグレコが出会う。パートナーを失った崔は、同じくパートナーを失った萬里とコンビを組む。
−0002 【アンジェリコを待ちながら】
ジョルジュとモローが、アンジェリコの誕生日をお祝いするためにプレゼントを用意する。
血盟議会に入ったジュリオとエミールが出世を目指して奮闘するも、派閥闘争に巻き込まれる。
−0001 【地平線のディエゴ】(仮題)
ディエゴがヘルクランの脱走を図る。紆余曲折の末に脱走は成功するが、その直後にダンピールの寿命を迎える。ジュリオとエミールの元に、ディエゴの死が伝えられる。
【GUILT】(仮題)
崔と萬里を中心としたハンターたちと、吸血種の犯罪者組織ペンデュラムとの戦いを描く。
±0000 【TRUMP/COCOON 星ひとつ】
クランにソフィ・アンダーソンがやってくる。自らがダンピールであることを隠し生きてきたウル・デリコは、ダンピールでありながらも毅然と生きるソフィに惹かれ友情を育んでいく。一方、ヴラド機関の任務にあたるダリはソフィの育った養護院でダミアン・コピー(ノーマン)と対峙。その後クランを訪れ、守護・監査の対象であるクラウスと接触。また、ヴラド機関からの特命によりクランに潜入したヴァンパイアハンターの萬里(ノーム)が、自分が名づけ親であるソフィと再会。
萬里は、クランで起こった事件の際ウルに襲われるソフィを庇って死亡し、14年前のサトクリフの予言が現実のものとなる。クランフェスト当日、ラファエロの凶行に端を発した事件によりクランは焼失。ラファエロ、アンジェリコはクラウスのイニシアチブによって灰にされ、混乱の中でウルも死亡するが、ソフィはクラウスにより、不老不死となる。
TRUMPの監視機関であったヴラド機関は、クラウスの行方を見失ってしまう。
+0017 【ドナテルロ追想録ー繭期幻想ー】
ピサロの手によって生き長らえたドナテルロが、繭期幻想読本を執筆。コクーンによって創り出された繭期幻想の中で、ドナテルロは少年グスタフとともに生き続けている。
+???? 【CLANFEST!】(仮題)
ドナテルロの幻想世界の中にあるクラン。そこでは時代を超えた者たちが一堂に会し、皆が生徒として過ごしている。ソフィとウルはアイドルユニットを結成し、クランフェストで開催されるコンテストで優勝を目指す。すべてはドナテルロの幻想が創り出したものにすぎない。
+???? ソフィは自分のイニシアチブを掌握するクラウスを追い求めて世界を放浪する。
+2000 【BLOSSOM】(仮題)
ソフィがサナトリウムを装った実験場である「疑似クラン」を創設。不老不死の研究を始める。その際ソフィは名を「ファルス」と偽る。
ファルスは攫ってきた繭期の吸血種たちを疑似クランに囲い、その記憶をイニシアチブで操って「共同幻想体」をつくり上げる。
+2200 リリーとスノウが疑似クランへやってくる。
+???? ファルス、自らの血を特殊な方法で生成した血清剤を開発、繭期のヴァンプに投与することにより一時的に不老にすることが可能に
+2500 リリーが疑似クランの真実に気づきファルスを拒絶。
ファルスはイニシアチブによってリリーの不都合な記憶を消去する。
+2700 【ホフマンと双子の繭期】
紫蘭と竜胆が繭期偏愛者であるホフマンのクランを脱出。
+2701 【キルバーンーKill!Barn!!ー】(仮題)
ホフマンのクランを逃げ出した紫蘭と竜胆が、ある屋敷の主によって囚われの身となる。屋敷の主は、繭期幻想読本に影響された「キルバーン」という繭期幻想の中で行われるパーティーを開催。一癖も二癖もある吸血種たちが、「キルバーン」に参加するために屋敷に集まってくる。
+???? 紫蘭と竜胆が、ソフィによって疑似クランへと連れて来られる。紫蘭と竜胆はそこで、ホフマンのクランで出会ったマーガレットと再会する。
+2750 紫蘭と竜胆がファルスの目的を知り、その協力者となる。
+2775 シルベチカの助けにより疑似クランから逃げ出したヤン・フラが姿を眩ませる。
+2777 ヘンルーダと名を変えて人間として生きるヤン・フラがアナベル、エリカ姉妹と出会う。
+2785 アナベルが、人間と吸血種の混血であるガーベラを出産する。エリカやヘンルーダを守るために、関係を断絶する。
+2800 【マリーゴールド】
繭期の衝動により人間を殺傷したガーベラが処刑されそうになるが、ソフィとキャメリアによって妨害される。ソフィに咬まれたアナベルが、後天的ヴァンプへと変化。イニシアチブによって操られたアナベルをガーベラが殺害する。ガーベラは元の名を捨ててマリーゴールドと名乗り、ソフィによって疑似クランに連れられることとなる。
+2950 【二輪咲き】
『LILIUM』に登場するシルベチカと、彼女の親友リコリスの《ある秘密》に迫る短編
マリーゴールドが疑似クランへとやってくるが、ソフィによってイニシアチブを取られる。
ファルスは「永遠の少女達」が不死であるかどうかを確かめるための適合試験として対象者にスティグマを刻み込んでいた
ファルスとの同化が始まったスノウは、イニシアチブが効きにくくなる。
スノウは知り得た記憶をファルスのイニシアチブでも失わず、保ち続けるようになる。
+2990 【LYCORIS】(仮題)
リコリスという少女を中心に『LILIUM』に登場したシルベチカ、キャメリア、チェリー、リリー、スノウ、紫蘭、竜胆、ファルスたちの確執を描く。
シルベチカが「私を忘れないで」と言い残してクランの塔から投身、死亡する。『LILIUM』の冒頭シーンへとつながる物語。
+3000 【LILIUM】
リリー、ファルスとの同化がはじまりイニシアチブが効きにくくなったために、消されていたシルベチカの記憶を思い出し始める。
吸血種の少年少女たちを一時的に不老不死化する薬をファルスが「ウル」と名づけていることが語られる。
ファルスは血液不足による弱体化やダンピールであるがために(ヒエラルキー上の同等にある)リリーのイニシアチブに抑圧される。
リリーは疑似クランの吸血種たちをイニシアチブで自死させ、ファルスの呪縛から解放する。
疑似クラン焼失。リリー、三人目の不老不死者となる。
???? ソフィはクラウスを追い求めて再び放浪の旅に出る。
+4497 【賊は月夜に死す】
男は旅の途中で、自分が殺した女から娘を託される。男は娘に歪な愛情を抱きながらも、共に暮らしていく。TRUMP冒頭に登場する老人の物語。
+4500 【TRUMP】
クラウスを追い求めて荒廃した世界を放浪するソフィが、クラン跡地を再訪する。
ソフィは野盗の老人を殺害したのち、老人の連れていた人間種の少女ガランサスに4500年前の話を語って聞かせる。ガランサスはその後、ソフィの旅に同行する。
+6000 【雪月花】(仮題)
ファルスを追い求めて放浪するリリーが、スノウとうりふたつの少女であるガランサスと出会う。また、リリーはその地でファルスと再会を果たす。
再会したファルスはリリーに「永遠に枯れない花」と呼びかける
ソフィもまた、クラウスと再会を果たすこととなる。
+12000 【TRUMPシリーズ最終作】(タイトル未定)
ソフィとクラウスの放浪の顛末が描かれる。
????【深海にて】
船の転覆により海に溺れ沈んでいく男が深海にて死の間際にある吸血種の伝承を思い出す。
この年表で矛盾として考えられる点が1点ありまして。
SPECTER内で「片目が銀色の吸血種」が臥萬里の妻を殺害したことが語られるわけですが、それがSPECTERから10年前。
なのでそれは0024になるのだが、ドナテルロ回顧録でシルバーアイが毒の血ジュース事件を起こして脱走をしたのが回顧録の15年前とされており0020となる。
脱走中にシルバーアイが犯した事件として「若い人間の夫婦が吸血種に襲われ身重だった妻が犠牲となった」というものが挙げられているがこれは萬里の妻リリーを殺害した事件とは別なのかどうかという点である。
僕としては同じ事件として認識していたのでここで時系列に矛盾があることに違和感があるのだが別の話なのだろうか。
あと気になるのは臥萬里(ソフィ)の妻(リリー)が殺されたのと同時期にロダンが人間の赤子を拾ったという話。
その赤子は後にノームとなり、萬里の名前を名乗ってクランに収容されたソフィ(ハリエットとクラナッハの子、つまりロダンの孫)と再会するのだが、その赤子はソフィ(萬里)とリリーの子供ではないのか?という点。
つまり臥萬里とノームは親子ではないのか?ということ。しかしそれは明言されていない。
追記
マリーゴールドの世界が+2800で二輪咲きの世界が+2950となっているがマリーゴールドが150年生きるためにはクランに連れてきた時点でイニシアチブを取る必要があったと思われるので二輪咲きの世界でイニシアチブを取るシーンがあるが、あれは+2800に近い時期で無ければおかしいことになる。よってどちらかの年が修正される可能性がある。