前回のブログの続き

常時微動計測システムでわかる事は


その建物の固有振動数。


単位はHz(ヘルツ)

1Hzは1秒間に1回振動する事を意味します


例えば固有振動数 5Hz という結果が出れば

その建物は通常の生活には気付かない、常に揺れて

いる常時微動の小さな振動に関して、


1秒間に5回振動している事を意味します。


この値が高ければ、細かく大きく揺れるという事で、

かたい建物である


低ければ、大きくゆっくり揺れるという事で、

やわらかい建物である


という事がわかります。


これがX方向Y方向の2方向に関してわかり

どちらの方向が強い、弱いというのが計測結果として

出てくるので、計算で導く一般診断法の数値と

見比べて、より精度の高い診断にしましょう!

という新しいシステムなのです!


非常に興味深い!


のですが、


残念なのは、ではその固有振動数がいくつ以上だったら

安全である、とか基準法以上である、という事が

わからないという事。


まだまだ蓄積データが乏しく、あくまで目安でしかない

という事が残念ですね。


なんとなく5Hz以上だったら安全とか7Hz以上だったら

現在の基準法レベルの建物であると言われているらしいが、

あくまで目安という事みたいですね。


まだまだ発展途上のシステムのようではありますが

例えば補強前と補強後を計測する事によって、どのくらい

固有振動数が上がったのか計測してみるとか

興味深いシステムである事は確かだと思います。


今日もお疲れ様