写真は先日郡山で食べたラーメン、
なかなかよかったです。
私のブログはそれほど楽しくはないように思います。
ただ何かの役には立つだろうとは思いながら書いています。
セミナーなどではちょっと変わったネタ含めて色々話すこともあるので楽しんでいただけるとは思いますが、、、
ちょっと意識します。
引き続き宜しくお願い致します。
新しいおうち探しや不動産に関する相談もお受けしています。
ご相談はお気軽に
写真は先日郡山で食べたラーメン、
なかなかよかったです。
私のブログはそれほど楽しくはないように思います。
ただ何かの役には立つだろうとは思いながら書いています。
セミナーなどではちょっと変わったネタ含めて色々話すこともあるので楽しんでいただけるとは思いますが、、、
ちょっと意識します。
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相続の準備と聞くと、
「財産をどう分けるのか」
「遺言書を書くべきか」
と、いきなり法律の話を想像しがちです。
しかし実際には、
相続トラブルの火種は“もっと日常の場所”で生まれています。
その最たる例が、前回のブログでも触れた「お墓」と「祭祀承継」の問題です。
特に現代は、家族構成・生活環境・宗教観が大きく変化し、
“誰が守るのか”という役割が自然に決まらない時代です。
理由は明確です。
祭祀は民法上「相続財産とは別枠」であり、特別な権利として扱われるからです。
・誰がお墓を引き継ぐのか
・墓じまいをするのか
・永代供養にするのか
・改葬するならどこへ移すか
これらは、法律・宗教・家族の事情が入り交じるため、
“相続が起きてから相談する”のでは遅い場面が本当に多いのです。
行政書士として相談を受けていると、
「お墓の方が財産より揉めた」という家庭を何度も見てきました。
家族会議の目的は、
完璧な結論を出すことではありません。
むしろ、
誰が何を大切にしているか
どこに負担が生まれているか
どういう供養の形を望むか
を共有することで、後の相続手続の軸が自然に整っていきます。
特に高齢の親世代は、
「聞かれたら話すけれど、自分からは言いづらい」という方が多いもの。
だからこそ、元気なうちに軽く触れるだけでも十分です。
自分の家のお墓がどこにあるか確認する
先祖代々墓か、永代供養かを把握する
祭祀承継者の候補を家族で共有する
将来的に墓じまいが必要かどうか考える
これだけでも立派な「相続前の備え」です。
次回は、「エンディングノート」と“遺言書ではない情報整理”について解説します。
ご存じの方も多いですが、日本には「墓地埋葬法」という法律があり、
亡くなった方の遺骨の扱いには明確なルールがあります。
つまり、お墓や供養は“家族の気持ち”だけでなく、
法律・寺院(宗教団体)・自治体・墓地管理者という複数の要素が絡むテーマです。
私は数年間、寺院の内部で実務に関わった経験があります。
その中で痛感したのが、
祭祀承継者(お墓を守る人)をめぐるトラブルの増加です。
昔は「長男(あるいは家を継ぐ者)が祭祀を引き継ぐ」という前提がありました。
しかし今は——
・子どもが遠方で暮らしている
・そもそも子どもがいない
・宗教観が変わってお墓を持たない選択をする
・墓守の負担が大きい
・経済的理由で維持が難しい
こうした理由から、
永代供養墓(個別の墓石を持たず、合同供養する方式)を選ぶご家族が急増しています。
お墓も、いわば「一戸建てからマンションへ」。
時代の流れとして自然な変化ですが、
その裏で「誰が決めるのか」「いつ決めるのか」という課題が残ります。
相続手続きの相談では、
というケースが珍しくなくなりました。
実際、私が関わった事案でも、
・先祖代々の墓がどの寺にあるか誰も知らない
・承継者不在で無縁墓扱いになりかけていた
・改葬(お墓の引越し)が必要だが関係者と連絡が取れない
ということが起きています。
墓じまいは“お墓を片付ける”という単純な話ではなく、
墓地管理者との調整
改葬許可申請(市区町村)
宗教者との関係
親族間の合意形成
承継者の法的決定(祭祀承継)
といった、複数のステップが必要です。
つまり、
「誰が判断するか?」を決めておかないと、残された家族が困るのです。
2020年代後半から、自治体は無縁墓の増加を本格的に問題視し始めました。
子どもが都心に出て戻らないケース、
単身世帯の増加、
宗教観の変化、
経済事情——。
これらはすべて、
「お墓を引き継ぐ人がいない」という社会構造につながっています。
そのため、いま最も大切なのは、
です。
「誰が祭祀を継ぐのか」
「墓じまいをするのか」
「永代供養にするのか」
「改葬をするのか」
これらは法的・宗教的・家族的な観点が交差するテーマです。
お墓や供養というと、
“暗い話” “縁起でもない”と思われがちですが、
実際には 家族の未来を守るための大切な準備です。
・突然の相続で困らないため
・親族間の争いを避けるため
・無縁墓にならないため
・供養の形を家族で共有するため
そして何より、
「知らないうちに負担を背負わせないため」でもあります。
もしこの記事を読んで、
「自分の家のお墓はどうなっているんだろう?」
と思われた方がいたら、それは良いサインです。
どうぞ一度、家族で話題にしてみてください。
ご相談が必要であれば、墓じまい・改葬・祭祀承継についての手続きもサポートしています。
お気軽にお問い合わせください。
CCMOコンサルティング
徳川綜合法務事務所
行政書士 石川裕也
お問い合わせは
ccmoconsulting@gmail.com
または