遺言書は“お金持ちだけのもの”ではない。

注意が必要なのは“揉める可能性”の有無

遺言書と聞くと、
「大きな財産がある人だけが作るもの」
と誤解されがちですが、
実務では むしろ財産が多くない家庭ほど必要になります。

遺言書がないと何が起きるのか?

  • 相続人全員の実印・印鑑証明書が必要

  • 相続人の1人でも反対すると手続きが進まない

  • 話し合いが決裂すると家庭裁判所へ

  • 兄弟や親族の関係が悪化する

これらは珍しい話ではありません。
行政書士として、何度も現場で見てきました。

 

うちは仲がいいから大丈夫

という方を何十人もみてきましたが揉めなかった方が少ないです。

 

大丈夫じゃないです。本当に。

 

人が変わるのは何度も見ています。

 

遺言書は、財産ではなく
“関係性”を守るためのツール なのです。

遺言書を作った方がいい人の特徴

  • 子どもがいない夫婦

  • 前妻・後妻など家族が複雑

  • 相続人が遠方に住んでいる

  • 特定の人に多めに渡したい希望がある

  • 兄弟仲が悪い

  • 不動産の割合が高い

  • 事業承継が絡む

どれか1つでも当てはまったら、遺言書を強く推奨します。

形式よりも「残す意図」が大切

公正証書遺言が確実ですが、
財産一覧や背景事情を “付言” として残すことで
相続が穏やかに進みやすくなります。

次回は 「不動産の相続」で必ず押さえるべきポイント を解説します。