みなさんこんばんは。
今日は少しだけ、今日も報道されました「北朝鮮のミサイル」についてお話しします。
日本でもミサイル発射の速報が流れるたびに、
「Jアラートが鳴った」「避難指示が出た」など話題になりますよね。
でも、実は多くの人が気づいていないもう一つの危険があるんです。
それが──
EMP(電磁パルス)攻撃と呼ばれるものです。
EMPとは?
EMP(Electro Magnetic Pulse)は、核爆発や特殊な電磁装置によって発生する“超強力な電磁波”。
これが発生すると、広範囲の電子機器・通信網・電力設備が一瞬で破壊される可能性があります。
つまり、
「街全体が停電し、通信も止まり、機械も動かなくなる」──そんな現象が起き得るのです。
実際、アメリカや韓国では、EMP攻撃への防護対策が国家レベルで進んでいます。
防衛省もその能力に関しては触れており、
これは決してSF映画の話ではなく、“現実の防災課題”なんです。
もし日本で起きたら?
仮に上空数百キロでEMPが発生した場合、
通信基地局がダウンし、スマホもネットも使えず、
工場の制御システムが停止し、
病院の電子機器や医療データも使えなくなる。
そしてそれは、爆発による被害ではなく、“電磁波だけで起こる”という点が非常に恐ろしい。
いわゆる見えないリスクです。
実は、すでに動いている「守る技術」
ここで少し安心していただきたいのは、
日本でもこの“電磁攻撃対策”が少しずつ始まっているということです。
こうしたEMPや太陽フレアによる高エネルギー電磁波から
通信設備や建物・病院・工場を守る「電磁シールド技術」を開発しています。
つまり、「電波を防ぐ防災」。
従来の“物理的な防災”に加えて、“見えない電波の防災”が必要な時代に入っているのです。
現代防災のキーワードは「電磁レジリエンス」
ミサイル、サイバー攻撃、太陽フレア。
どんな発生源でも、共通しているのは“電磁波”です。
電波が止まると、社会が止まる。
だからこそ、私たちは“電波を守る”ことを「国の安全」「地域の防災」として考えるべき時に来ています。
次回(第5回)では、この考え方をさらに進めて、
「電波を守る」から「電波をデザインする」へ。
都市や建物の中で“電波の流れ”をコントロールする未来のまちづくりについてお話しします。