初めましての人もいるかもしれませんので簡単に自己紹介をしつつ、

私は2008年9月1日で静岡で開業をしました。


それまでは司法試験の勉強をしながらお寺で泊まり込みのバイト(書生と言われてました)を4年ほどやっていましたが、ほぼ専業受験生に近い形で、就職活動もOB訪問をして、ゴジラと記念写真を撮ったくらいでそれ以外は何もしていないような状態です。
なのでいわゆる仕事をする際の色はもわからない状態で開業しています。

当時行政書士の平均年齢は60歳以上であったのですが、20代は私くらいしかいなかったので、仕事はたくさんあるから紹介してあげる、とほぼ全員の先輩に言われていたのですが、あれですよ、リーマンショックが来たんです。

 

仕事がなさすぎて、どうにかしようと思っていたのですが、倒産回避に関わる内容証明や契約書作成など弁護士がやりきれないということのお手伝い案件のようなことをやりながらなんとかやり過ごしていました。

今のようにSNSもあったようななかったような状態なので、リアルで情報をとりに行くしかなかったので色々と試行錯誤をしていました。


そのときに犬探しなどしたら、便利屋と間違えられるなどなかなか色々な経験をさせていただけました。

この犬探しも実は行政でもちょっと変わったところが関与先になるので良い経験になりました。

 

というのも、

実は動物は法律上「物」なので、どこに行ってしまったかわからない動物は落とし物いわゆる「遺失物」になります。

結局法的には物です。
ですので取り扱い自体も物なのですが、困ったことに移動もするし粗相もするし場合によっては人に危害を加える可能性もある危険物であることもあります。

 

熊や虎やライオンがその辺歩いていたら怖いですよね、、、

あれらも法律的には物です。

 

では、一つ質問です。

 

落とし物を探すときには?

 

そう、警察です。

 

警察に対して落とし物の届けをするのですが、管轄が違うと情報が遅くなりますので、近隣の自治体(当時は沼津ナンバーの地域)の警察署に遺失物届けを出しました。

今ほどDXではないので、何が正解かわからないままとりあえず思いついたことをやっていました。

 

このときにも、めんどくさいと思われたら関わってもらえないのですが、例えば愛犬家の方と話ができるとその担当者ができる限りのことをやってくれますし、必要なことややっておいた方が良いことを教えてれます。

動物嫌いの方だと対応がめちゃくちゃ悪くなったりします。

色々なところで言われるラポールを築くということができるかどうか、これは非常に重要だと思いました。

 

もう一つは保健所です。

健康に関わるものなどは保健所が窓口になるのですが、そこにも迷子犬の届けをしておかないと処分されてしまうなどの可能性があります。

保健所に関しては同様の相談があるのか、対応が非常にスムーズでした。

 

ところでなぜこのようなことを書いたのかというと、

・行政の対応が悪い
・許可が通らない
・言ってることがコロコロ変わって困っている

 

こんな相談が色々なところから来るからです。

他士業からも相談がくることももちろんあるのですが、今までなかった対応をされているのでどうしたらいいかわからないという事業者の方、産廃業や不動産業、建設業、旅館業などなど

 

その時の相談が許可ではないにしても、場合によっては許可が必要となる可能性がある事案では、そのことを見据えて、自分たちの意図や意思や目的、計画などをしっかりと伝えることが非常に重要です。

 

基本中の基本ではあるかもしれませんが、行政に関わる方達は、担当分野には詳しくなっていますが、少しでも関係ないことが出てくると途端に拒絶反応を示すということが非常に多いです。

 

これを回避するためには、
「この部署ではこういうふうに言われています」
とか
「以前こういう事案がありました」
とか
前例があることを強調することが非常に有効です。

 

日本人ぽいというかなんというか、責任を取る必要がないとわかると軽やかに動いてくれます。

これはおしなべて日本ではありがちなことではあるかもしれませんが、対行政では非常に多いです。
大手企業も近しいところがありますね。

 

ということで、これを見て修羅場に当たらない方が増えることを祈ります。

 

こんなことに関してのコンサルティングをやっていますので何かご相談したいという方がいらっしゃいましたら下記までご連絡ください。