まさか、、、

ということは毎日のようにありますね。

私も信用していたパートナーにもち逃げされたり、取引先に騙されたり、と言うことはありました。
数百万程度でしたので、まだよかったかもしれません。
多くの企業にして見れば大した額ではないでしょうが、その時の誰に相談したらよいかわからないあの絶望的な感覚はよくわかります。

今も月に何人かは相談を受ける時にも、実は死のうと思った、自暴自棄になった、鬱になって動けなくなった、などという話は聞きます。

できれば聞きたくない話です。 
あまりに責任を持ち過ぎるのは少し違う気がします。

涙を流しながら話をされる方も多いですが、泣いても何にもなりませんので非常に歯がゆいです。

相談、コンサルを受けての希望を見つけた安堵の涙であればいいのですが、、、

さて、何故そう言うことが起きるのか。

それは危機管理ができてるかどうか。

ついついやってしまうこととしては、
1危険を見ないようにする、
2見ないふりをする、
3なんとかなると思う、
4むやみにポジティブになる。

こんなことがあるようです。
わかるような気がします。
身に覚えがある方もいるように思います。

昔、佐々淳行さんが話していたことが私にとって危機管理を考えることにおいて非常に参考になりました。
その頃に感じたことと比べてみても、日本においては危機管理の意識が私的領域でも事業領域、公的領域でも低すぎます。

考えてみればわかりますが、誰も自分のことは守ってくれません。
家族が敵になることもあります。
最悪の状況を想定して準備することが危機管理につながるかと思います。

つまり、何があっても大丈夫な環境を作っておくことが、時間的にも労力的にも経済的にも一番簡易だと思います。

あまり知られていないし、使われていませんが、役員が起こした事件に対する賠償や、使用者責任を保障する保険などもあります。
こんなものを準備しておくのも良いかもしれません。

人生が何かの瞬間に一瞬で崩れてしまうことは、自分が何かしたわけでも、じぶんのせいでなくても常に起こり得ます。

出来るだけむやみに崩壊する会社や家庭が少なくなるように、、、

まだまだ浸透していない予防法務や危機管理をかつて行われた水道のように普及できればと思います。

CCMOコンサルティング
徳川綜合法務事務所