引っ越しの片付けをしていて、出てきたたくさんの手紙。23歳のお誕生日おめでとうやら、結婚おめでとうやら…とにかく懐かしいのなんのって!
知らない土地に引っ越して、更には海外にも出て、その度に手紙を送ってくれた友達たち。
今のように携帯がない時代だったから、この手紙にどれだけ支えられたか…。
いただいた年賀状や手紙を何年も取っていた私。
もうここで思い切って処分しよう。
でも、今の自分にとって大切な人達のは一枚も処分しない。したくない。
この手紙と一緒に入っていた、18歳で出会った友達マユちゃんからの結婚式の招待状。とても絵が上手でオシャレな彼女は、招待状に自分の絵を加えていて、今のような便利な時代じゃなかったあの頃、時間をかけて用意したのがわかるものだった。
招待状の中に、式にもご列席くださいというものも入っていて、一緒に手紙が入っていた。
手紙の最後に
「げんちゃん、なんだか私、○○さんと私の花嫁姿を見られるのがとっても恥ずかしいです」
と、何とも初々しいまゆちゃんらしい一文が。
何て可愛いんだろうと思った。
そんな彼女ももう私と同じ50歳に。
二人の男の子のお母さんになり、僕たちは二人とも上京し大学生に。
もし私が旅立つことになったとき、この手紙達を一緒に入れてもらうことにしよう。
私が大事にしてきたものでも、片付けに追われる家族は次々処分していくであろう現実。
この招待状は簡単に捨てられてしまったら嫌。
50歳になったのを機に、大事に23年間持っていた招待状を私からバトンタッチで持っててもらおうと手紙をしたためた。
届いて直ぐに、マユちゃんから涙が止まらないとLINEがきた。私の気持ちも、23年前のあの時の自分の気持ちもしっかり受け止めてバトンを受け取ってくれた。
おばあちゃんになったとき、いややっぱり、このコロナが落ち着いたら泊まりがけでこのたくさんの手紙を一緒に読みたい。
彼女も私からの手紙を全部取ってくれているらしく、その時は持って行くから!と。
いや〜楽しみ!!