この文学賞は徳島から全国に発信する小編文学賞で 応募作は四百数十篇と昨年を超え、相当注目されていることがわかるから、その中で選ばれた作品は評価されるべきものである。
この賞は徳島文学協会と徳島新聞社の主催で、下読みは当協会の主要文学賞受賞者が当たっている。各賞は最終選考会で決まり、吉村萬壱さんの意見は大きい。
参加者は受賞作品について、好き嫌いを含め、自分なりの読後感を熱く語った。
佐々木先生の講評は選考会での裏話も含めて興味深いものであり、『踊る阿呆』 の作品の分析に聞き入った。
『踊る阿呆』は大学生の浅はかさを徹底して描いていて思想的なものが一切なく笑いがシステム化されている。現代ポストモダニズム作品と言える。