受講者のうち六名の方が初参加で、新鮮な雰囲気の講義となりました。
先生が資料として提示したのはプロ作家のものとエッセイ賞を受賞した作品と倫理観の欠如した作品で、よくない例の作品の読後感を参加者に問うた。誰もが、よくない点を指摘すると先生は、エッセイ賞に応募してくる作品は作者が意識していなくても相手の立場を考えていないものが多い。また、ボキャブラリーの豊かな人ほど読み手の心に浸み込む文章が書けない、とし、難解な言葉や安易な慣用句は使わないことと述べる。
素晴らしいエッセイを書くコツ・他者性、客観性をもって書くと、著者の個人的経験から始まるエッセイの、個人から発せられた言葉が、読み終わったとき、普遍性を獲得する。これが優れた作品と評価される。