
ドラえもんの映画をスクリーンで観てきました!
なんだかんだスタンドバイミーを合わせて4作連続で劇場視聴しています。
実は今回の作品は観る気がしなくてスルーしていたんですが、
色々思うところあって、劇場を探してつきみ野まで行ってきました。(そこしか昼過ぎ上映がない)
もう上映終了が近いこともあって、劇場はガラガラ。
完全なるソロ上映で、でかいスクリーンを独り占めでした。
さてさてそんな本作「新・日本誕生」ですが、タイトルにもあるようにかつて89年に公開された「日本誕生」のリメイクとなります。
自分は「新○○シリーズ」が苦手で、半分喰わず嫌いもあるんですが、
過去に観たことがあるのが「新・魔界大冒険」と「新・鉄人兵団」と「新・宇宙開拓使」でした、
これがまぁ~、
その、
いまいちでして…
もちろん個人の感想なんですが、
拒否反応のところが「オリキャラの登場」かーらーの「妙に臭い泣かせ演出」
よって「その演出のためにねじ込んだオリキャラによって出来る横道ストーリーが余計」が、
個人的にリメイクを遠ざけていたところです。
(アレンジ部分はいいんですけどね、うまいな~と思ってました)
(原作、旧作ともに「んや?」って思うところあるんですけど、そこを補完してる感じで)
そんな今作ですが、周りの評判も上々、なによりここ最近の映画ドラえもんは、
思っていたより全然悪くないと感じていたので、
思い切って観てきました。
結果…
おいおい
面白いじゃあねえか(゜Д゜)
悪くないどころではない。
見事に面白い!
旧作、原作と比較しても負けず劣らずです。
なにがよかったか、また旧作と比べてどうだったか、
つらつらと―
※ネタバレありです。
まずよかったところ。
「オリキャラがいない」
「9割型、原作と旧作を踏襲し、アレンジも必要最低限」
身も蓋もないですが、結局のところここです!
原作の完成度を、変にいじる必要なんてないというこっちゃです!
2時間ほどかなー全編。
1時間40分まで、ほぼ同じです。
映像がクリアな旧日本誕生て感じです。
じゃあ、なんで見事に面白いといえるのか、
残り1割のオリジナルが「嫌みがなく、臭くない素直な演出だったから」
そして「旧作になかった伏線を張り、綺麗に決着をつけたから」
実は個人的に旧作は「導入部から中盤まで完璧」ただ「後半の畳み掛けが急すぎる」と思っていました。

ギガゾンビの住処まで向かう道中のび太遭難→残りのメンバーはギガゾンビにつかまる→
のび太がギリギリで助けに来る→逃げるギガゾンビを追う途中洞窟に閉じ込められる→
遭難中TPよりもらった救援スイッチをのび太が押す→TPが登場し、ギガゾンビ逮捕、みんな助かる→みんなとお別れからED。

この赤字のとこね、個人的に「え?それでいいの!?終わり!?」てなるとこ。
・ドラえもん達は結局独力で、ギガゾンビに勝つことは出来なかった。
・中盤、急に現れたTP(タイムパトロール)によって唐突な幕切れ。
ここがねー、原作もそうだから仕方ないんですけど。。。
ドラえもん映画あるあるなんですが、ほかにも同様な点が多数作あって、途中までめっちゃ面白いんだけどなーてのがいくつかあるんです。
しかし、今作はそこをうまーく補完していて、
最終的にTPが出てくるところは同じなんですが、登場に違和感がない伏線が張られていました。

ツチダマを倒したドラえもん、気になり腕の一部を持ち帰り調べるシーンがあります。
旧作は調べた結果、ツチダマの体は形状記憶セラミックで出来ていることが判明、
ギガゾンビはただのまじない師じゃないと気付く。
新作は、詳しい分析をドラミにしてもらいます。
その結果、ドラえもんと未来にいるドラミ双方でギガゾンビがただのまじない師じゃないと知ります。
未来世界を挟んだことで、TPを呼ぶ必然性が増したんです。
これにより、後半ギガゾンビを追い詰める最後の一手として、ドラミがTPと共に登場するんです。
旧作で感じていた違和感が、TPが「遭難しているのび太にギガゾンビのアジトへ向かいそこで救援スイッチを押す事に賭けた」というところです。
ここをドラミにある種、保険をかけていたことが生きて、最後きっちりギガゾンビのところへ来るというという良改変へとなっていたと感じました。
あと、旧作のギガゾンビは途中までおどろおどろしく恐怖の対象として描かれていましたが、のび太がみんなのピンチに駆けつけてきた辺りからの、小物感が残念でしたが、
新作は最後まで強気な悪役でいてくれていたのもよかったですね。

意外と忘れらているんですが、ギガゾンビは23世紀人と、ドラえもんより100年先の未来から来た人間です。
そのため、秘密道具もドラえもんのものよりずっと強力で、ドラえもんが正面から戦って力負けした数少ないタイプの強敵です。
旧作はここの説明がありませんでしたが、新作はちゃんとありましたね。
ここら辺が新作の粋なところ。きっちり原作を演出に加えてくれます。
さらに新作のオリジナル要素として、ギガゾンビは未来道具を破壊することのできる道具を持っていて、ドラえもんの石槍を破壊してきます。
しかし、最後ドラえもんが投げた石槍を、ギガゾンビは破壊することができませんでした。
原始人のククルがずっと持っていた「本物の石槍」だったからです。
ここのドラえもんのセリフがかっこいいんですね~。
一度敗れた相手に対して、見事一矢報いるシーンは旧作で感じていたモヤモヤを解消するのに十分な演出でした!
そんな感じで、旧作の途中まで面白い+新作の決着させるオリジナル展開の融合を果たした本作は、
面白くないわけがない!
と言える良リメイク作品でした!
さて、最後に旧作と比較してのところ。
好みの問題ですが、ホラー演出は旧作のほうが段違いで怖いです。

「時空乱流解説シーン」「ツチダマ」「遭難したのび太が見たもの」
新作はだいぶマイルドになっていました。
しかし、その分ちびっこでも何度でも見たいと思える映画でしょう。
正直旧作は怖すぎて、何回も観たいと思わなかったです当時。
さてさて、そんなこんなで食わず嫌いだった新○○シリーズでしたが、いい意味で裏切ってくれました(^_^)ホクホク
すっかり気になってしまったので、観ていなかったそのほかのリメイクも観てみましたが、
「のび太の恐竜2006」
「新・大魔境」
共に良リメイクです。
旧と比べても甲乙つけられません!
いや~ドラえもんって本当にいいもんですねぇ。
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