今も新種が見つかる食虫植物!





銀行の観葉植物は、
銀行強盗が入ってきたときに
犯人の身長を記憶する目安と
するために置いてあるそうです。


僕たちが普段口にしている
野菜もそうだけど、
植物と人間は切っても切れない
深い結びつきがありますね。





内容は前回からの続きです。
まずはこちらからどうぞ!

虫を食べる植物展
虫を食べる植物展 2
虫を食べる植物展 3
虫を食べる植物展 4



咲くやこの花館~食虫植物展(2015)
に行って参りました。







次にやってきたのはこちら!
「高山植物室」のエリアです。



このエリアに入った瞬間
室温が一気に下がって涼しかった。





モウセンゴケの仲間です。
ネバネバした液で虫を捕えます。





正確にはコケではなく
高等植物で花も咲かせるんだとか。





次は、まるでコブラのよう!?
「ダーリングトニア」(コブラリリー)です。



アメリカのカリフォルニア、
オレゴン州の山岳部で冷たい水のある
湿地に生育する食虫植物です。





ダーリングトニア属は
ダーニングトニア・カリフォルニカ1種のみ。





筒に入った虫は逆に戻りにくく餌食となります。
消化液や酵素はなく、細胞などで分解されます。

暑さに弱く冷涼地か冷房がなければ
栽培が難しい種類とされています。











人も死ぬ猛毒をもつ食虫動物
「サラセニア」といいます。



ウツボカズラ目の植物ではありますが、
つる性植物のウツボカズラとは違い
地面(主に湿地帯)に生えます。
陸戦型ウツボカズラみたいな感じ。





葉を発達させた捕虫器の中に液体を蓄え、
その中に虫を誘いこんで
溺死させることにより捕虫を行います。

但し積極的に消化液を分泌するウツボカズラと違い、
サラセニアの場合は液内に棲息する細菌が消化を行う
(一部では消化液を分泌する種もある)





徹底的瞬間ですね!
その独特の姿から観葉植物として
人気が高い植物でもあるそうです。







食虫5

食虫6

食虫7





高山植物の女王といえば
こちらの植物「コマクサ」です。



駒(こま)とは馬のこと。
面長の花を馬に見立てて名付けられました。
日本では「お駒草」の名前で薬用として尊ばれました。





本日の見ごろの植物
「クロユリ」でございます。



「ユリの花」と聞くと、真っ白で高貴、
きりっとした佇まいでありながら優美。
ちょっと手の届かない、
特別な存在のように思われているユリの花。


"立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花"
なんてことわざまでありますよね。





そんな感じで白いユリが、
そのようにもてはやされているのに比べて、
「クロユリ」の印象はその全く逆です。
不吉な花とさえ言われている、
ちょっと可哀想なクロユリの花。


ホラー映画で「クロユリ団地」って
作品もありましたしね。






クロユリの花言葉は、「愛」と「呪い」です。
相反する2つの花言葉を持つクロユリには、
こんな伝説があります。



富山の昔話として
地元で語り継がれている
『黒百合物語』というお話です。

昔、越中富山に
小百合という名前の美女がいました。
この侍女は、武将で富山城主の
佐々成政(さっさなりまさ)の
お気に入りだったそうです。

成政があまりにも小百合を可愛がっていたので、
他の側女から妬まれてしまいます。

成政が留守の間、
「小百合が他の家臣と密通している」
という噂を流されてしまいます。

噂を聞いた成政は怒り狂って、
小百合を斬殺してしまいます。

早百合は無念の怒りから、
死に際にこう言って、呪いをかけます。

「三年たって、立山に黒い百合が
咲いた時に佐々家は滅びる事でしょう」

その後成政は、本当に失脚し、
切腹により命を落とすことになったのです。




愛が深すぎるからこそ、
呪いに転じてしまうこともある。
クロユリは、人里離れた静かな高原から
そんなことを教えてくれているのかもしれませんね。



また更にクロユリの花の印象を
悪くしてしまうかもしれませんが、
独特の香りをさせて、虫をおびきよせます。
この匂いについては、多くの人に、
好ましいと思われないようなんです。

実は、この匂いでおびき寄せるのは「ハエ」
匂いでハエや銀バエを呼んで、
花粉を運んでもらいます。

よって、花にはハエがたかることになります。
う~ん、鑑賞花にはしたくないかも…。




続いて青いケシの仲間です。
「メコノプシス」といいます。



現在78種のメコノプシスがリスト化されていますが、
よく栽培されているのはベトニキフォリアや
グランディスの系統や交配品種です。





すごく綺麗な花ですよね。
スケッチとかしてみたくなりました。
(普段は全然しないんだけどね)



一度は聞いたことがあるかも?
知る人ぞ知る「エーデルワイス」



音楽でも「エーデルワイス」ってあったよね?
学生の頃に歌ったこともあって、
つい口ずさみながら鑑賞していました。





気品ある美しさから
しばしば山岳会のマークに使われています。





赤く綺麗な花




ハチドリは赤がすきなんだとか。




鳥のマーク、どっかで見たことがあるような…。






極地植物室へようこそ!

先に進んでいくと洞窟(?)を発見!



近づいていくと看板もありました。





「極地植物室」のエリアだそうです。





中はメチャクチャ涼しい~!

よく水族館などで北極・南極エリア
みたいなのがあるけど、そんな感じ。





高山では寒さや強風の影響を受けて、
背丈の低い植物や毛のあるものが多くみられる。



また、雨量は山の中腹で多く、
高山では雲の上になり少なくなります。




現在の室温は10℃とのこと。





高山植物の根は水を求めて深くまで張ります。
雪は防寒具の役割をしている。




「ポテンチラ・クランジー」
バラ科なんですね~! 驚きました。





日本及び付近の高山帯



台湾 玉山(旧新高山)の
3952mが1番高いみたいです。

日本が誇る富士山は
3776mで2番目に高いとあった。




こちらは世界の高山帯



グラフで比較するとわかりやすいですね。







涼しく快適な(夏場なので)
極地植物室を抜けるとそこは―――。





またまた「ジュラシック・パーク」に
出てきそうな広場がありました。



ここでも食虫植物の展示がありました。





続きは次回記事にて。

虫を食べる植物展 6

次でこの食虫植物展シリーズも
最後になります。