見れば見るほどハマる!?





植物をなでると背が低くなるそうです。

背が低くなるといっても、
人間の身長ではありません。

植物の高さが低くなります。
毎日、1日に2~3回なでまわす
という実験を行ったところ、
大きく育たなかったそうです。

エチレンというホルモンが発生し、
成長を止めてしまうために起こるとか。




そんな植物とは対照的に、
毎日、頭をなでられると身長が
まだ伸びそうな人類代表、綾切です。


みなさん、こんにちはー!





前回記事の続きです。
まずはこちらからどうぞ!

虫を食べる植物展



咲くやこの花館~食虫植物展(2015)
に行って参りました。

熱帯雨林植物室の次は
「ロータスガーデン」のコーナーです。





水辺の宝石、熱帯スイレン

「ロータスガーデン」

ヨーロッパでは、ハスとスイレンを
総称してロータスと呼んでいます。




このエリアでは最古の書写材料の原料!
「カミガヤツリ」が観られます。





古代エジプトでの書写材料として有名です。
茎の断面は三角形で中身が白い繊維状になっていて、
薄く切って、重なりあわせていくと文字を書くことが出来ます。







次はこちら「サルヴィニア・ククラタ」です。
インド~東南アジア、
オーストラリア西部原産の浮遊性シダ。



屋外で栽培すると、葉が筒状となり、
つらなって密生する姿が見られます。




そして、「オオサンショウモ」



こちらも先ほどの「サルヴィニア・ククラタ」
と同じでサンショウモ科です。
サラダにしたら美味しそうなヴィジュアルですね。




水辺の宝石、熱帯スイレン。



ここに扇風機が設置してあって、
風を受けながら涼しい状態で
この綺麗なスイレンを眺めることが出来ます。



ハスとスイレンは、よく混同されます。
(パッと見では違いがわからない)

あるいは同じ植物と思っている方も
いらっしゃるのではないでしょうか?


一般的には、花、葉、根と全体的に違いがあります。
花の違いは、ハスは水面から
数十cm~2mほどまで高く咲きます。
また、水上で花びらが散り、果托ができます。


スイレンは水面近くに浮かぶように花が咲きます。
花が咲き終わると、花弁を閉じて水中に沈みます。


次に葉の違いです。





ハスの葉には
水を弾く撥水性があり、
光沢がありません。
そして切れ込みがありません。


スイレンの葉は、
撥水性がなく光沢があり、
切れ込みがあります。


根の部分の違いは、
ハスは細い地下茎が肥大化し
レンコンとして食用に用いられます。
(観賞用のハスはレンコンにはなりません)

一方、スイレンの地下茎は様々ありますが、
食用にはなりません。





オオオニバスの葉っぱの裏は
鋭いトゲが無数にありました。

これは魚に食べられないように
出来ているらしく、
植物も命を守るために
闘っているんだなぁと感じました。




南の島にきた気分!




次にやってきたのが
「トロピカルガーデン」のコーナーです。





さっそくですが、
ハワイのシャンプー?
「アワプヒ」を発見しました!




アワプヒ(シャンプージンジャー)

インドネシアではLanpuyang(ランプヤン)といって、
水虫の特効薬として知られているそうです。


英名は「シャンプージンジャー」ですが
これは一体どういうことなのかと言うと、
花序をしぼると出てくる透明のぬるぬるした液が
髪の毛を柔らかくしてくれるので、
シャンプー・コンディショナーとして使われるのだそう。

一度体感してみたいですね。






南国を思わせるような
エキゾチックな姿をした観葉植物
「ソテツ」でございます。



蘇鉄 (そてつ)

樹勢が弱ったときに、
鉄分を与えると蘇生すると
言われるところから
この名前になったそうです。



ハワイに行きたくなります…。




熱帯雨林植物室へ!

グルッとまわって「熱帯雨林植物室」の
エリアに戻ってきました。



本日の見ごろ植物マーク!
前回記事でも少し触れました
「ヘリコニア・ロストラタ」です。



英名は「ザリガニのハサミ」
という意味だそうです。

確かに赤い部分がそれっぽいですよね。





赤いハサミのように見えるのは花びらではなく、
苞(ほう)と呼ばれる部分なんだとか。





葉も大きくしっかりしていますね。

ヘリコニアは、ギリシア神話で芸術の神ムーサが
住むヘリコン山に由来し、優雅な姿に因んでいます。






そこから少し進んでいくが、
突然僕は足を止めた。




だって―――。




なんかお化け屋敷みたいな
ものがあるんだもん!!




いや、お化け屋敷ならまだ入れるんだけど、
この植物のカーテンみたいな演出が怖い(笑)



まぁそんなことを言っていても
始まらないので近寄ってみた。



色合いがそれっぽい雰囲気を出している。





恐る恐る中に入ってみると
世界最大の花「ラフレシア」の展示がありました。



インドネシアのスマトラ島と
ボルネオ島の密林のみに自生する寄生植物で、
花の直径は80cm、重さは7kgにもなる。





最初の発見者はその大きさと形から、
人食い花ではないかと本気で恐れたそうです。


とても悪臭がするのでも有名ですが、
それはハエを異臭で寄せ付けるため。

受粉の為の運び屋にハエを
利用しているからなんですね。

開花まで、約2年を要すると言われていますが、
実際花が咲いたら3日で枯れてしまうため、
幻の花とも言われています。





ラフレシアのつぼみ(標本)

日本の植物園でラフレシアの花と
つぼみを同時に表示しているところはありません。
とっても貴重な展示です。







熱帯花木室へようこそ!

次にやってきたのがこちら
「熱帯花木室」のエリアです。





ここにも本日の見頃を
お知らせしてくれる看板がありました。




さぁ先に進みましょう。




まず目に飛び込んできたのが
お馴染みの熱帯フルーツ
「パパイア」です。



パパイアの果実は生で食べるほか、
アイスクリーム、ジャム、ジュースなどに用います。





パパイヤの種はわさび味がするそうです。

わさびの辛味成分「イソチオシオン酸アリル」が
果実の種子に含まれていることが多いため。


そして、植物とは関係がないですが、
僕の柿ピーで好きな味は梅味とわさび味。
(豆知識のようで全く為にならない知識です)





みんな大好き「バナナ」もありました。
黄色じゃない状態ですね。





バナナは「木」のように思われがちですが、
竹などと同じで大きな「草」です。





バナナはおやつに入りますか?
軽トラは弁当箱として認められますか?




こちらは「センナリバナナ」



高さは3m~5mほどになります。





バナナといえば「生バナナ」を思い浮かべますが、
このバナナの実は、親指ほどの大きさしかならず、
食用には出来ません。




地面から湧き出た金色の蓮



「ムセーラ・ラシオカルパ」です。

漢字で書くと「地湧金蓮」となる。
どんな植物だよと気になりますよね。






実はバナナの近縁種で、高さ60~100cmになる多年草。
花は薬草として用いられ、血を止める作用があります。
ドラクエなんかでに出てきそう。


いや~バナナって色んな種類があるんですね。





果肉には滋養強壮の効果がある
「リュウガン」を発見しました。
本種の和名、英名ともに中国名の「竜眼」に
由来しています。



種子が大きく果肉は少なく、生食用と乾果用があり、
台湾では砂糖漬けや缶詰に加工されています。




熱帯フルーツの代名詞
「マンゴー」(アーウィン)です。



良い物は百貨店などで
1個9000円もするのがあるとか。





視界を覆う「オウギバショウモドキ」もすごい!




葉がホントに大きい。
僕の手と比べてみるとそれがよくわかる。




手が小さく見える…。





奇跡の果実!?
「ミラクルフルーツ」



名前の通りちょっと変わった果実です。

どうミラクルなのかと言うと、
果実を口の中で転がしてからレモンなど
すっぱいものを食べると…
不思議なことに!とても甘く感じるそうです。

(この効果は30分から1時間続きます)




ヤシ科の植物
「トックリヤシ」



幹の基部が膨らみ、上部が細くなって
トックリのような形になります。





た、たしかに…!!




こちらの木はトックリヤシと似ているけど
「トックリキワタ」という植物です。
原産地では"酔っ払いの木"と呼ばれています。



酔っ払いのお腹に
似ているということに
由来しているらしい。





樹冠いっぱいに可愛らしいピンク色の花を咲かせます。
また、花のあとにできる実は熟すとはじけ
「種子と繊維」が木から垂れ下がります。






実際に触ることが出来るみたい!
じゃあ、せっかくなので体験してみましょう。





すっごいふわふわ、見た目通りですね。





柔らかくて気持ちいいので、
つい持ち帰りたくなるのですが
持ち帰りは厳禁でーす。






これまた…すごいシルエットですね!

冒険者は知っておきたい!?
「タビビトノキ」という植物です。



旅人が、葉の付け根に溜まった水分を飲んだとも、
葉の向きで方角を知ったとも言われます。

確かに葉の付け根に雨水が溜まる仕組みになっていますが、
実際には水が豊富な場所に生えています。

また、葉の広がる方向もまちまちですので、
これでは道に迷うかもしれませんね。







少し進むと「ヒョウタンノキ」

果実と花の付き方が奇妙
というので知られています。



どう変わっているのかは
実際にご覧いただきますと
わかりやすいかもしれません。





花は筒状で、古い幹や太枝に直接付いています。
そして、果実も大きな丸い形をしていて、
皮みたいなものが一緒に付いていますね。

このような付き方をする植物を
「幹生花」、「幹生果」と言うそうです。





チョコレートの原料
「カカオノキ」もありました。



1個の実に入っている種子から
板チョコ1~3枚作ることが出来ます。








ちょっ!!!!








えっ、・・・・何これ?








なんか絶対に触れてはいけないような植物を発見。



この色は間違いなく危ないぞ!
…そんな直感が働く。




ビビりながらも近づいてみた。



しかし、この植物の名前を見る余裕がなかった…。
これなんていう植物で毒はあるの?
なぜこんな派手な色をしているの!?

気になる…誰かご存知の方教えて下さいな。





こちらはお菓子やアイスクリームで
お馴染み「バニラ」でございます。



へぇ~こんな感じだったのか。


香料として有名なバニラは、
ほかの樹木などに絡まって
生育するつる性のラン科植物です。





果実を発酵させると、
独特の甘い香りがするようになります。


実際に香りを体験出来るコーナーもありました。






美味しそうなアイスクリームの香り。
ふんわりと上品な甘さが良かったです。







長くなってきたので
次回記事に続きます。

虫を食べる植物展 3

熱帯食虫植物コーナーにも
いよいよ突入!

お楽しみに~!