知らないと損をするしりとり学【後編】


記事タイトルに
しりとりで諦めたくないあなたが
最後に読むべき記事と書いてあるのに
記事を2つ作成してしまった綾切です。


みなさん、こんにちは!



てめぇー最後って言ってたのに…
最後にする気なかっただろ!
ってか"前編"と"後編"に
分けるとかふざけるな。
とりあえず前編から
読んでやるぜコノヤローって方は


はい、どうぞ

■ しりとりで諦めたくないあなたが最後に読むべき記事



さ ぁ 召 し 上 が れ !











いかがだったでしょうか?


今更言う必要もないかもしれませんが、
ちょっと復習。「る」はめちゃくちゃ強い!


しりとり界では、
この「る攻め」が最もポピュラーかつ
手軽なので多くの方に
親しまれている戦法だと学びました。


そして、これがなぜ強いのかと言うと、
攻め続けられることで
頭に(「る」で始まる言葉の)ストックが
どんどんなくなっていくので
一気に単語が出てこない状況になるためですね。



他にも「ず攻め」「ぷ攻め」「り攻め」等があると
前回記事で少し触れていたのですが、


――― 結論から言いましょう。


「る攻め」には敵いません!


彼はしりとりをするために
生まれてきたような男なのです。



確かに「ず」「ぷ」「り」を用いて
攻められると言葉に詰まりそうですよね?

しかし、それでも「る」は
格別の強さを誇っています。






攻撃防御比最大の最強文字「る」


ある研究データがあります。

「文字Xで終わる単語」「文字Xで始まる単語」の比を
数値にして、その比率の高い単語を
順に並べたランキングでございます。


その結果でいくと、


【Xで終わる単語/Xで始まる単語比率ランク】

第1位 「る」   比率:8.313
第2位 「う」   比率:5.966
第3位 「ず/づ」 比率:5.583
第4位 「く」   比率:3.273
第5位 「つ」   比率:2.849

以下省略



実は「る」で終わる単語は
意外に多く存在するので攻撃しやすい
ですが、

「る」で始まる単語はその1割強しかないため
守る側は非常に苦労する
でしょう。

これが比率ランク1位のカラクリなわけですね。


じ ゃ あ 、

なぜ2位にランクインしている
「う」ではいけないの?
という問題に移りましょうか。


まず、注目すべきポイントは
なぜ「う」がこんなにも高いスコアを
叩き出しているのかです。

画面の前のあなたも一緒に考えてみて下さい。



「ん~、そんなの知らねーよ!」



と言ってしまえばそこで終わりです。
思考を終えたときがしりとりの終わり。
"諦めたらそこで試合終了ですよ"
とはよく言ったものですね。





はい。


では、正解発表。


なぜ「う」がこれほどまでに
高いスコアを叩き出すのかという理由は


――― 日本語の約1割が「う」で終わるから。


とにかく数が多いという結果。


つ ま り 、


「う」で始まる単語は十分に存在しているため
「う攻め」は難しい! というわけです。






「る」の代替候補「ず/づ」について

比率ランク3位「ず/づ」は優秀です。
「る」は対策されることがあるため、
「ず」を保険に持っていて損はないでしょう。

「ず」で始まる単語を10個以上思いつく人は少なく、
未対策の相手なら簡単に倒すことが可能です。


し か し 、


「ず」で戦う場合の注意点は2点挙げられる。



1つ目は、「ず→ず」の同字返しが
「る」より希少であることです。

「数珠(ズズという読みがある)」と
「ズームレンズ」といった単語が挙げられますが、

「ず攻め」された際に、
貴重な同字返しを即座に使うべきか迷うところ。




2つ目は、「ず」で終わる単語が
「る」で終わる単語の1/3しかないこと。

これがなぜ注意しなければ
ならない点なのかというと、

あなたはしりとりをするとき
辞書を片手に勝負なんてしませんよね?


広辞苑を暗唱できない普通の人間が
使えるストックは存在する単語数で
考えてはいけません。

言葉として認識し、
扱うことが可能な範囲で物事を考えましょう。

さ ら に 、

一度に使えるのは
50音のうち相手が指定した
どれかの文字で始まる単語に
限定されてしまいます。



こちらは常に
適切な「ず攻め」単語が
用意できるとは限らず、
攻めに穴があいてしまうかも…。


つまり、


「る攻め」  …攻撃単語が豊富
「ず/づ攻め」 …攻撃単語が少ない。同字返しが少ない。






「る」を超えし者! その名も「ん」!

そう、実は存在していました。
前回記事にも書きましたが、
しりとり界の常識を覆す程の力を持った
「ん」から始まる言葉たち。

・ンジャメナ
・ンゴロンゴロン
・ンガウンデレ
・んんんんん(本の名前)

などが挙げられます。


倒しても倒しても…また起き上がってくる恐怖!


バイオハザードのゾンビみたいな奴らですね。


悪魔に魂を売ると
こんな技を覚えるのです。…きっと!



そもそもしりとりで「ん」がつくと負けなのは
「ん」から始まる言葉が
存在しないとされてきたからなのです。


そこに、まさかの復活!


そして必殺「んんんんん」(←本の名前)



こんなハメ技を繰り出されてしまうと
普通の人なら返す言葉が見つかりません。





――その日、人類は思い出した。
奴らに支配されていた恐怖を。
鳥籠に囚われていた屈辱を……。

悪魔は突然現れた。
その脅威に人類の大半が死に、文明は後退し、
残った人々は悪魔から逃れるために
高さ50メートルの壁で街を囲み、
その中に隠れ潜むように暮らした。

しかし、やがて悪魔たちは勢力を拡大し、
人類を操り、醜い争いを…
そして、死の果てへと追いやった…。






進撃の「ん」 しかし、まだその上をいく者が…!

人間とは愚かなもので、
いつの時代も争いは絶えない。

悪に魂を利用され、
人間同士の醜い争いは日々激化する一方


…では、なかった!!


そう、人々は限りないほどの困難を乗り越え、
出せば全てが終わる最強ワードを見つけ出したのです。


もう、しりとりなんて
くだらないことはやめよう。
こんなにまで時間を―――
無駄にすることなかったんだよ!!



その最強ワードこそ




「鼻血(はなぢ)」




です!




……。




…そう、鼻血なのです!!


鼻血は「はなぢ」なので、
次の人は「ぢ」から始まる言葉を
探さないといけません。


が、しかし!


「じ」ならあるけど
「ぢ」で始まる言葉はありません。



もうおわかりですね?

"しりとり"などという愚かな呪いの連鎖を
あなたが断ち切ってあげましょう。


あなたの相手が「は」
で終わる言葉を出してきたら、


究極のドヤ顔を決め
「鼻血!!」
叫んでやればいいのです。




当然相手は気付かないでしょう。

「じ」だと思い、
普通に「ジェットコースター」とか
言ってくるかもしれません。

しかし、そこであなたはこう切り出すのです。






ふっふっふ。

鼻血は「し」じゃなくて
「ち」に点々なのだーーー!!!!





対戦相手は長きに及ぶ呪いの呪縛から解放され、
涙ながらに嗚咽を漏らすことでしょう。

もう復讐の連鎖に囚われる必要はない!

全てが無に帰ります。


母なる大地のような…




そんな究極魔法単語「鼻血」




これがしりとりを極めし者の姿です。