壊れたテレビ と 梅干 | A happy manual ~シアワセの説明書~

A happy manual ~シアワセの説明書~

飽き性の凝り性の”たれ”が綴る
私自身がシアワセになるための説明書です。

-お品書き-
・じてんさのこと
・うさぎのこと
・釣りのこと
・他愛もないこと
ボチボチやって行きます。

ご意見ご質問はdahonclubtokai@gmail.comでもお受けしております。

仕事の打ち合わせ中に携帯がなった。


ん?
実家からだ、急用かな?


打ち合わせの席を中座して、
電話に出る。


「もしもし、どうした?」

と話し始めるといきなり、


「テレビが映れせんのだわぁ」
と母親の名古屋弁。


「あのよぉ、今仕事中だでいかんわぁ!」
と名古屋弁で返すたれ。


「ほんでもテレビ映らんで寂しいんだわぁ」
と、おかまい無しで話す母親。


「どういうふうに映らん?電源は入っとるんか?」
とりあえず色々聞いたけどらちがあかないので、
電話を切って打ち合わせにもどった。




その夜仕事が終わってから、
念のため工具一式と代替のテレビを用意して
実家へ向かった。



名古屋の実家へ行くのは、
昨年8月親父の葬式以来だから、
10ヶ月ぶりくらいになる。



さて、
問題のテレビというと、
以前たれが
実家に持って行ってやったテレビ。



たしかに、
電源は入り、チャンネル表示は出るが、
画像が映らない・・・。



早速分解してみようと配線を外しかけた時、
取り付けた覚えの無い機械がついていることに気づいた。


「なんだ、これ?チューナーじゃないか?」

どうやら、
電波障害の関係でケーブルテレビになって、
業者がそのチューナーを付けていったそうだが、
母親からは何にも聞いていなかった。



結局そのチューナー
の電源が入ってなかったことが原因だった。

「チューナー付けてもらったと言わなイカンわぁ!」
と怒りたいところだが、
ガックリきて言葉にならない。



そう、
チューナーがついていることが分かっていれば
電話で解決したと思う。


A happy manual ~シアワセの説明書~


「テレビは壊れとらん、もう大丈夫だで帰るわ・・。」
どっと疲れた。



「ごめんねぇ助かったわ~。あっ、チョットこれ持って行きゃ~」
と母親がなにやらカメ(瓶)を出してきた。


梅干だ・・・。


「私はアンマリ食べんけど、お父さんが好きで漬けとったんだわ、
でもお父さん死んじゃって、だあれも食べぇせんで。」



それで、近所に1kgぐらい配ったそうだが
まだたくさん残っている。


母親がタッパに梅干を詰めだしたが、
どう見ても尋常な量ではない。

A happy manual ~シアワセの説明書~


どうやら、全部で3kgの梅を漬けたらしい。

母親一人では食べきれないので
残りを引き受けることにした。



A happy manual ~シアワセの説明書~

残り2kgの梅干を受け取り
岐路につく。


家へついたのは午後11時過ぎ、

疲れた・・・・。



でも、
こんなことでもないと、
なかなか実家へは行かない。


母親は
昔から元気のカタマリの様な人なので
あまり心配はしていないが、
たまには顔をださないといけない
と思った。



今回の一件は、
そんなたれに対し
神様が仕向けたトラブル

だったかもしれない・・・。



今夜は、
梅干と焼酎で晩酌。

A happy manual ~シアワセの説明書~


よし、
明日からもまたガンバろう!