飯豊神楽に続いて、六角牛神楽も来た。
猿田彦と旗手が先導を務め、剣を持った舞い手やゴンゲサマが続く構成は共通だが、猿田彦やゴンゲサマの出で立ち、舞い手の動きなどは、地域によって全く異なる。
通りを行進する団体だけでなく、沿道では門掛けも行われている。
大勢の人に囲まれる中で、頭に倭文(ひどり)神社の名を掲げた鹿が躍っている。
丁度門掛けが終わり、正面から写真を撮らせてくれた。
再び通りに目を向けると、婦人の手踊りの一団が来た。華やかな装いをした、様々な世代の御婦人が大勢参加している。遠野に住む人ならば誰でも演じ手になれるのが遠野まつりなのだ。
続いては、宮守さんさの一団が来た。御婦人たちから一転し、小学生程の年代の子供たちが初々しく踊っている。
太鼓には宮小さんさ踊りと掲げられている。学校の部活で伝統芸能を行うこともあるが、こうして親にやらされるわけでもなく、自分から好きで伝統芸能に身を投じる子供たちがいるというのはとても嬉しい話だ。
煌びやかな衣装に身を包む子もいる。こうした華やかさへの憧れもあるのかもしれない。