遠野放浪記 2015.09.19.-03 遭遇 | 真・遠野物語2

真・遠野物語2

この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

遠野の友人の多くは、郷土芸能や神輿の担ぎ手として遠野まつりに“出る側”であり、何時もとは違った表情が見られる。

駅前で早速幾人かの友人と再会し、嫁の紹介と今日の激励をすることが出来た。

 

 

民話通りでは既に遠野まつりのオープニングセレモニーは終わり、郷土芸能の行列が始まっていた。

 

 

猿田彦を先頭に、遠野中から集まって来た郷土芸能団体が幟を掲げて行進する様は、圧巻だ。

 

 

 

気が早い神輿は、行列の直後にくっついて、餅を蒔きながら行進している。

 

 

 

鹿踊りの行列も来た。この紋章は、早池峰郷の鹿踊りだ。

 

 

 

 

鹿踊りはこの後にも存分に見られるので、とても楽しみだ。

その後、各地の神輿の一団がやって来た。多くの団体では神輿の上から餅を蒔いているが、最近では餅だけでなく、その団体が属する地域の特産――野菜など――を蒔いたりもするようだ。

 

 

 

 

 

 

東雲會の神輿は花で飾り付けられており、蒔いているのも餅ではなく、花だ。

俺も目の前に飛んで来た花を幾つか頂いた。とても綺麗な花だ。

 

 

 

特に何かを言われたわけでは全くないが、まるで遠野中から祝福を受けているような気になり、とても嬉しかったのだ。