遠野放浪記 2015.01.11.-06 ファンファーレ | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

消防出初式のゴールである市民センターには、全ての消防団員が集っている。

といっても、あれだけの人数がひとつしかない入り口から入るので、かなり詰まっていたようでまだ外で待っている団員がたくさんいる。

 

 

団員は受付があるが、その他の見学者は実質フリーパスだ。

 

 

ホール内の客席に、各地域から集まった消防団員が着席して行く。まだ席に空きが多いが、ホールに入るのに時間が掛かっている団員がまだ大勢いる。

 

 

 

後方の席は、僅かながら一般の見学者用に開放されている。俺の他にも何人か、表彰式までフルで見学したいという人が来ているようだった。

 

 

 

場内は暫くざわついていたが、やがて全ての団員が着席することが出来、市長が壇上に立って表彰式開会の挨拶を述べた。

 

 

俺のすぐ横に陣取っていたラッパ隊が、開会のファンファーレを演奏した。

最初は何故このような後方にラッパ隊がいるのかと思ったが、ホール全体に奇麗に音を響かせるため、このような位置取りになったのだろう。

 

 

此処からは、長年消防団に貢献した団員に対する表彰が行われる。地域への貢献として最も目に見える形であるから、彼らも誇らし気に登壇するだろう。