遠野放浪記 2014.05.25.-12 夢と現実 | 真・遠野物語2

真・遠野物語2

この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

灰色の空の下を、汽車は定刻通りに出発した。


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街に別れを告げ、これから険しい峠へ挑んで行く。

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峠に小さな橋が架かっている。この橋が宮守と岩根橋の境界になっているような気がして、毎回目にする度にノスタルジイに襲われるのだ。

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岩根橋を渡り、峠を下ると遠野市とはお別れだ。

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花巻市の東の端、東和の田園に差し掛かる。このあたりの水田には既に稲の植え付けが終わっている。

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汽車はまた幾つかの橋をくぐり、街へと近付いて行く。車窓に見える人家の数も増えて来た。

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釜石街道と何度か交差しながら、東和の中心へ。

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東和の中心、土沢駅で多くの人が乗り込んで来る。

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俄かにたくさんの人を乗せ、汽車は終点の花巻へ向かう。

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右手から東北本線の線路が合流し、シグナルとシグナレスよろしく旅路が此処で交差する。

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本線に乗り換え、さらに10時間近くに及ぶ旅が続くのだ。

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釜石線のホームと、本線のホームは、まるで別の世界のように思える。跨線橋からのこの風景が、とても遠くに来ていることを実感させる。

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本線の汽車が来るまで幾分か時間があったので、軽く昼食を食べることにする。

今日は持参した白米に、ジャン入りのなめ茸をかけていただく。最近のなめ茸はいろいろなバリエーションが出て進化しているのだな……旅先でそんな割とどうでも良いことを実感した。