遠野放浪記 2014.03.15.-11 盛岡 | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

盛岡駅からだいぶ離れ、盛岡城跡――岩手公園の御膝元までやって来た。


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かつての城の御堀――亀が池は凍り付いたままで、未だ冬がこの場所にいることを感じさせる。

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この通りには、郷土の本を多く扱うキリン書房という古本屋など、個性的な店が数多く軒を連ねる。

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盛岡城跡の一角には櫻山神社があり、市民の憩いの場になっている。俺もかつて――あれは2010年の2月だった筈――訪れたのだが、当時は夜になってしまっていたため、ろくに見学出来なかった記憶がある……。

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まずは神社周辺の路地を歩いてみることにした。

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岩手県一の都市・盛岡も、一本大通りを外れると、スナックや小料理屋がひっそりと立ち並ぶ、うらぶれた雰囲気の通りがたくさん残っている。こんなところも、盛岡の盛岡たる由縁であり、真に愛するべきところのひとつだと思っている。

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こちら側が櫻山神社の一の鳥居で、県庁前の交差点から本殿まで参道が延びている。

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参道にも小さな店がひしめき合うように立ち並び、まるでおもちゃ箱をそのままひっくり返したかのような、昭和の空気が色濃く残っているように感じる。

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参道を抜けると、再び亀が池の前に戻った。


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前回は真っ暗で写真も残せなかった櫻山神社、今日は4年振りの参拝でその悲願を達成しよう。