遠野放浪記 2014.01.12.-08 続・石の時間 | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

俺は一旦糠森峠の入り口に戻り、峠道を挟んで反対側のエリアに足を延ばしてみることにした。


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遊井名田よりも大きい集落があった。

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このあたりは沢田という地域で、家の数も多く、より人の生活の匂いが感じられる。

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この土地にも、旧江刺街道の名残りであろう沢田の碑群という石碑が残っていた。

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石碑たちにとって幾度目の冬だろうか。雪を被って寒そうだ。

昔の旅人も同じく雪に凍えながら、寒さの中でも微動だにしない石碑に心を打たれ、旅路の安全を祈って行ったに違いない。

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すぐ後ろに立っている木も、何か歴史があるのだろうか。

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これだけ大きな集落ならば、神社もあるだろう。きっと次の遠野遺産も、もう近い筈だ。

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街には冬でも凍らない水路が流れ、とても良い雰囲気だ。

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郵便局や交番など、この地域の住民の生活を支えているのであろう施設が登場する。

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やがて街を軽く一周して来てしまったが、神社は見付からない。

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猿ヶ石川と糠森峠に挟まれ、平地が少ない街なので、道一本違うだけで風景も全く違ったものになる。

今度はもう少し高いところを目指して歩いた方が良いのかもしれない。

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一旦猿ヶ石川に別れを告げ、俺は山へと向かう細い道を探して歩いた。