遠野放浪記 2013.12.29.-12 冬の神 | 真・遠野物語2

真・遠野物語2

この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

暮坪から峠を越えると、其処は青笹の中沢集落。荒神様が鎮座する場所である。

荒神様に会いに来るのも久し振りだが、纏う空気は年月を経ても変わっていないように思える。


1

2


今年は雪が少ないのか、屋根は殆ど茅葺が見えるままだ。

3

4

5


天気はあまり良いとは言えないが、それでも先程は青空が出ていたように、悪くも無い。

これまで冬に荒神様を訪れた際には、いずれも天気がそこそこ落ち着いていたことが多いが、たまには吹雪の中にひっそり佇むといった“厳冬期らしい荒神様”にも出会ってみたい。

6

7

8


四季折々に触れて、遠野らしい風景を体現して来た荒神様。しかし、それが一日とて同じ風景だったことは無い。昨日の荒神様はどんなだったのだろうか、明日はどうだろうか?そのようなことを考えながら、荒神様と対面する直前はとてもわくわくするのだ。

9

10


短い時間ではあったが、久々に荒神様を拝めて良かった。何より道にもあまり迷わなかったし、青笹を通って正解だった。

11

12


折角なので、この後は遠野遺産ではないが、青笹に点在する古い史跡を巡って行こう。