遠野放浪記 2013.01.13.-04 綾織三社神社 | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

綾織の田舎道の一角に、農地の間を縫って山へと入っていく道があった。


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真っ白な風景の中にあって、赤い鳥居がとても目立っている。

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深い雪を踏み越えていくと、森の木々に隠れるようにして小さな御社が眠っているのを発見……。

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鳥居には“三社”と銘打たれている。

ここが新しい遠野遺産、綾織三社神社だ。

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拝殿はトタン屋根にガラス窓と、神社というよりもその社務所みたいなイメージ。

ここが果たして遠野の歴史において、どれだけ重要な役割を果たしてきたのだろうか。

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御社内には三社大権現の文字が。

しかし何処となくがらんとしていて寂しい……。

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境内は意外に広い。山の中に入っていく道もあり、何日か前に付けられたであろう足跡も残っていた。

ここから出羽神社などに足を延ばすことも出来るのだろうか。

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拝殿の裏手には、この神社の本殿と思しき小さな祠が祀られていた。

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御神体には天照大神・八幡大神・春日大神の文字。

三柱の神様が合祀されているから三社神社なのか。

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御神体の前には、ひとつだけ丸い餅が供えられていた。

ひとりでも、この雪にも負けずに参拝しに来る人がいるあたり、ここも長い間綾織で愛されてきた神社であると感じる。

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結局、何故三柱の神様がここ一ヶ所に祀られているのか……そもそも何故この三柱の神様なのか……といった突っ込んだことはわからなかった。この旅から帰ったら、また資料を解き直してみるか。

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それにしても、ここは街を一望できる素晴らしいロケーションだ。三柱の神様はいったいどれだけの時間、ここから街を見続けてきたのだろうか。

どの季節でも素敵な風景に出会えそうだが、やはり冬か、田圃に水が入る晩春が特に良いのかな。

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そのようなところで、神社を去る頃には完全に太陽も昇った。

この時期の遠野では、昼は短い。次の目的地を目指して出発だ。