遠野放浪記 2012.12.24.-09 あ!やせいのゴリラがとびだしてきた! | 真・遠野物語2

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この街で過ごす時間は、間違いなく幸せだった。

上野駅から自宅までは、広小路から切通坂を上るのが一番の近道だが、まだ20時前という真っ直ぐ帰るには微妙な時間なので、少し上野公園に寄り道していくことにした。


天下の恩賜上野公園と言えども冬の夜に集まってくる物好きはそういないと思っていたが、今日は事情が違い、公園の入り口でクリスマスのイルミネーションが実施されていたため黒山の人だかりとなっていた。


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やはりコンセプトは俗世間に染まり切ったクリスマスのイメージであるw

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中央の塔のような電飾の周りには、動物たちの形をした電飾が配置されているのだが、表情が無い動物が光り輝いている様子はよく考えると非常にシュールだ。

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特にピンクのゴリラはじっと見詰めていると笑いが込み上げてくる。

せめてゴリラが何らかのリアクションをしてくれれば良いのだが、朝まで眺めていてもゴリラは微動だにしないというところがまた意味もなく笑えてくる。

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明らかに楽しみ方を間違えている気がするが、これも俺の物凄く歪んだ性格が感じさせているのことなのだろうか……。

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光る動物たちとの楽しい時間を終え、俺は上野公園を後にした。

ゴリラで笑っていたらおなかが空いてきた。折角上野にいるのだから、普段はなかなか入らない店にでも入って夕食を済ませて行こうかな。