経営者から評価「いただく」のは? | ITコンサルが語る よりわかりやすい 情報処理技術者講座

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のんびり綴ってゆきます。

日に引き続き、論文添削の中で

 気になった点

を挙げてみます。



多くの問題では、設問ウで他者からの

 評価

を求められることがあります。これは
採点者が、受験生が述べる

・立案した施策
・検討した内容


などについて

 自身で 評価する ことができるか

というスキルを確認するための設問です。



設問の狙いは置いておくとして、
論文の中でよく見かけるのが、他者からの
評価について、論文内で

 敬語・謙譲語

を使って表現しているケースです。例えば

 経営層から〇〇といった
 評価を
いただいた

といった形の「もらう」の謙譲語や、

 経営層から〇〇といった
 
評価いただいた

といった「(評価)してもらう」の
謙譲語の補助動詞での使用です。



しかし、論文においては敬語・謙譲語

 用いない

ものなのです。



インターネットで調べてみた内容ですが
次のような理由を見つけました。



■ 論文で登場する第三者(経営者など)は
 ウチの人になるため


敬語などの表現を使う場合、

 上下関係

以上に重要視されるのが

 ウチ(内)ソト(外)の関係

と言われています。



もちろん、論文の読み手が

 ソトの人

であり、論文を書く人が所属する内集団、
つまり、登場する企業や団体の人の場合、
たとえ経営層でも

 ウチの人

である以上、敬語は使いません。



文化庁のホームページ も、是非、
ご覧になって下さい。



■ 論文で登場する第三者(経営者など)が
 論文を読まないため


敬語などの表現を使う場合

 敬意を示す相手

がいるはずです。しかし、論文においては

 論文を 書いた人(受験生)



 論文を 読む人(採点者)

しかおらず、敬意を示す相手である

 第三者

は、論文を目にすることはありません。



ですから、論文を読む人以上に
論文を目にしない第三者に

 敬意を払う

というのは

 おかしなこと

になる訳ですね。



■ 論文で展開する内容に関しては
私も第三者も対等であるため


分野は異なりますが医療関係の論文の
書き方に掲載されていた内容で

論文では敬語、敬称は一切使いません。医師・患者関係において、医療者と患者は対等だと考えれば、「医師」、「患者」でよろしいのです。「さま」をつける必要は論文では全くありません。
引用)論文を投稿するに当たっての注意点

といった内容がありました。





文添削では、特に今までも

 敬語に関する点

での指摘はしておりませんが、読んでいて
敬語で表現されている箇所だけ

 明らかな違和感

があるのは事実です。



これを機に、論文で敬語を使っている方は
ご自身で調べてみるのもよいでしょう。


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