夏の”ノーシード爆弾”(2) | 墨谷を探す旅

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今日で高校野球春季都大会の3回戦がすべて終了し、16強が出そろった。


 

前回、”ノーシード爆弾”について書いたが、昨日と今日、究極の爆弾が誕生した。

 

まずはこの春の優勝候補の一角、二松学舎大付が東京高に敗れ、昨年に引き続き夏の東東京大会でノーシードとなることが決まったのだ。

 

東京高は多摩川沿いにあるため、通称”土手高”と呼ばれている。付近の河川敷には日体大荏原や東京実業などのグラウンドがあってたまに行く。東京高Gも河川敷を使っているようだ。野球で有名な学校ではないが、東東京大会では8強入りが1回あり、16強入りも1、2回あったような記憶。

 

 

東京高のこの春躍進の立役者は永見投手。1回戦の成立学園戦、2回戦の桐朋戦と2試合連続完封しており、二松も1点に抑えた。二松のドラフト候補4番の片井くんを3打数ノーヒット2三振に切って取ったのは立派(写真は永見くん対片井くん)。スポーツ紙によると、あえて変化球で攻めたそうだ。

 

桐朋戦も現地観戦したのだが、永見くんのことはまったく知らず、桐朋の二刀流ドラフト候補である森井くん目当てだったが、試合が始まると永見くんのピッチングにくぎ付けとなった。ストレート、変化球ともに素晴らしく、進学校の桐朋はまるっきり対応できなかった。森井くんは1安打したが、永見くんが変化球主体の投球に切り替え、その後は抑えられた。

 

 

森井くんはセンス抜群の好選手だった。終盤に少しマウンドにも立った。強豪校でもレギュラーを取れそうな素材ではないかと思う。

 

 

昨年秋から投打で評判だったので、この春は”森井シフト”で予定を組んでいた。また友人の息子が桐朋中の野球部にいて、この日も応援に来たため久しぶりに少し顔を拝むことができた(友人は仕事で来れず)。

 

 

また今日は日大三が佼成学園に敗れ、こちらも夏の西東京大会はノーシードで臨むことになった。三高がノーシードというのはちょっと記憶がない。西は他にも、日大二、八王子がノーシードから。東海大菅生はシード権を確保したが、三高などと序盤に潰しあいをする可能性があり、例年以上に熾烈な大会となりそうだ。

 

東は関東一、帝京などがシード権獲得。関東一が対戦した目白研心はかつて、秋の大会で三高を破ったことがあるので今日もひょっとしたらと思ったが、関東一はエースを先発させるなど一切手を抜かずに勝利(接戦だったが)。帝京は近年何度か敗れている小山台相手にコールド勝ち。

 

関東一、帝京ともに二松と早々に対戦する可能性があるので、こちらも組み合わせが楽しみ。昨年も二松はノーシードで、早々に敗退して大混戦となり、共栄学園が甲子園に初出場した。今年は東京高が台風の目となるかもしれない。共栄学園や東亜学園はノーシードだが、昨年上位進出した城西大城西、岩倉などはシードなので期待したい。

 

 

今日の試合では国士館が勝ち、次は秋に大敗を喫した創価と。ちなみに、秋の創価戦では4人の投手が合計24安打を浴びたのだが、このうち3人は春のメンバーから外れている。背番号1は秋にメンバー外だった選手がつけていた。箕野監督も創価との再戦には期するものがあるだろう。今日の試合を見た限りでは、フライばかり打ち上げていたので一抹の不安を禁じ得ない。

 

 

(↑はスタンドで配っていたのでいただきました)



(江戸川区球場から西葛西の街を眺め中)


さて、今後の観戦予定をアップデートしておこう。

 

▽13日(土)

関東一vs修徳@駒沢

帝京vs佼成学園@同

 

▽14日(日)

国学院久我山vs城西大城西@駒沢

東京vs日大豊山@同

 

▽28日(日)決勝@スリーボンド

 

観戦済み

【3月】

▽17日(日)

朋優学院vs芝浦工大付@あきる野

 

▽20日(水)

東大和vs青稜@東大和G

成城vs芝浦工大付@同

 

【4月】

▽2日(火)

日大三vs駒込@江戸川

拓大一vs城東@同

 

▽4日(木)

淵江vs小川@府中

東京vs桐朋@同

雪谷vs工学院大付@同

 

▽6日(土)

二松学舎大付vs東京@江戸川

東京実vs城西大城西@同

 

▽7日(日)

関東一vs目白研心@江戸川

国士館vs上野学園@同