「アイス・バケツ・チャレンジ」とは、そもそも何か
http://ja.wikipedia.org/wiki/アイス・バケツ・チャレンジ 「アイス・バケツ・チャレンジ」(Wikidepia)
簡単に言うと、難病の筋委縮性側索硬化症(ALS)の患者支援と認知度向上のためのキャンペーンです。 指名された人は、24時間以内に
- 100ドル寄付(例えば、一般社団法人 日本ALS協会)
- 氷水を被る(証拠が必要なので、SNSに動画を載せている)
なぜ、氷水を被るのか、ですが、「氷水を被ると筋肉が収縮し、患者の疑似体験ができる」・・・という説があります。
でもって、批判の声をここで挙げたいと思います。でも、批判だけじゃ仕方無いんですけどね。 ただ、まずい方向に向かっているようにしか見えなくなったので、少しでも改善の方向に向かえば、ということで、個人的な意見をいくつか挙げていきます。
(1) パフォーマンスとしての問題
夏にやったら気持ちいいだけでしょ!!!!
氷水かぶる行為自体に意味はないし、夏の暑い時期だと「気持ちよさそう」としか思えず、結局パフォーマンスが先行しすぎて、何故やってるのか、見えてこないですからね。 報道もいいですが、どういう病気でどんな苦しみがあって治療方法がどうなってて・・・などの部分も含めて報道してください。
もちろん、氷がぶつかって怪我したり、ショックで痙攣など起こる可能性はあります。実際に、負傷した方もいるようです。
(2) 教育的観点
まねをする・・・だからいけないのではなく、システム的に、「いじめ」を生み出す危険性があることを訴えておきます。 パフォーマンスが先行している以上、意味を考えずにやる人も当然いるでしょう。で、要点をひねり出すと、 「●●、氷水かぶれよ。やらないなら、金出せ。」となることは否定できません。 いじめの問題が未だ残る日本で、火種を作るのはどうなのかと。
いっておきますが、いじめは犯罪行為です。
(3) 違法行為
グレーですが。システム的に、ねずみ講の可能性が高いです。やる人を無限連鎖的に増やすわけですから。 また、パフォーマンスなり寄付を強要する行為は「強要罪」として処罰の対象になります。
(4) 日本人の特性
パフォーマンスを重視して、本質を伝えることが苦手なのが、日本人の特性のような気がします。 謝罪で土下座とか・・・泣いて詫びるとか・・・責任取るために辞職や自殺・・・
チャリティーが苦手な日本人。
また、周りがやってるから、というので流されやすかったり、流されないと村八分状態にされる、困ったものです。
仮に、氷水かぶらないで寄付を選んだとしても「あいつチキン」と名誉を汚される可能性が出てきます。 寄付もパフォーマンスも「やらなくていい」のですが、やらなかったらあれこれ言われることになりますね。
(5) 患者の意見
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1806826.html (2次的なまとめサイトなので、恣意的な可変はあると思いますが)
筋肉を縮めたりゆるめたりができなくなってしまうと、喋ることもできない。これは正直つらいものです。 パフォーマンスが先行すれば、無意味に患者を傷つける可能性があることは、肝に銘じておく必要があります。
・・・といくつか文句言ったところで、頭冷やして、難病とか寄付とか考えてみましょうか。