バイオリン協奏曲第1番/ブルッフ
□作曲年
1864-1866(1868改訂)
□作曲されたきっかけ
ヴァイオリン奏者ヨーゼフ・ヨアヒムへの献呈(?)
1)見た目の美しさ 5
ザ・クラシックという感じのオーソドックス編成。
2)ひと口目のインパクト 4
ティンパニの静かなロールからのスタートが不気味さ、不安さを醸し出している。
木管楽器、ホルンの歌い出しが、夜明け前の静けさのような雰囲気。
バイオリンは、徹夜をして疲れていながらも、テンションが上がって歌に酔いしれる、そんな感じ。
3)ふた口目以降の味わい 7
バイオリンのテンションの高さに、まるでオケも同調しながら、そして時折静かになだめながら、目を覚ましていくような感じ。
4)あと引く美味さ 8
1、2楽章と技巧的なフレーズが続くので、メロディを口ずさんで、という楽しみ方は、難しい。3楽章でようやくキャッチーな明るいテーマが登場。これは耳に残る。
ト短調のもの哀しさ、渋さ、古めかしさ、そういう響きがクラシックの曲を聴いて教養深めている。というある意味自己満足感に浸らせてくれる。
そういう意味では、老舗の味であり、味わい深い。
5)もう一度食べたい 5
機会があればまた。という感じ。
名品であることは間違いないので、決して価値を感じないわけではない。
一回聞いたら、しばらく間を空けて余韻に浸りたい。
□こんな時に聴きたい
晴れた夜に。22時、23時くらいの時間帯で、外も家の中も静かになった頃。
□その他
NHK交響楽団 2000年
指揮:スヴェトラーノフ
バイオリン:樫本大進
厳か。
重量感のあるサウンド。
樫本さんのバイオリンは、みずみずしくてエネルギッシュ。それにつきそう円熟のスヴェトラーノフ率いるN響は安定感たっぷり。
濃密なブルッフの音楽と、樫本さんの透き通った音色が心地よい。