家族 [DVD]/倍賞千恵子,井川比佐志,笠智衆
¥3,990
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1970年の山田洋次監督の作品。


『日本の名作100選』って特集があって

その中で紹介されてたので録画して観ました。

映画好きのあたくしですが

あまり食指の伸びない分野でしたが汗

意外や意外、すっかりはまってみてしまいました。


酪農を夢見て、夫婦二人と赤ちゃんと幼児、

おじいさんの5人家族で

長崎の小さい島から、北海道の中標津までの

旅路の様子が映画の大半。

道中、大阪万博や工業地帯の様子など

高度成長期の日本の社会情勢もよく描かれていて

二丁目のなんやら?よりリアルに感じ取れます。


なんといってもいいわ~~って思ったのが

主人公の民子演じる倍賞千恵子さん。

きれいやし、スタイルいいし、

まぁ、なによりうまい。

魅せられます。


夫の夢に危うさを感じながらも、

どうせなら、みんなで行こう!って腹をくくって

明るく前向きに、妻として、母として

家族をきりもりします。


途中で『うっそ~~!』って思うほど

酷なことが何度か起きます。


寒い北海道を前に

旦那さんが元気のない民子にコートを買って、

袋を無愛想に渡すんやけど


それが、すごい綺麗な明るめの紫で

おしゃれ~キラキラって思った。


袋の中のコート見て、ニコってして

民子は元気を出すんやけど。

そのタイミングがね、夫婦やなと思った。

ほかの服も、質素やけどセンスよくいつも可愛かった。


九州男児って感じの夫役の井川比佐志さん

もよかったし

ああ、弟さんの前田吟さんもよかった。


おじいさんの笠智衆さんは、たたずまいだけで

存在感ありました。



九州から北海道に移住って

現実には、身近でないけど


途中のいろんなドラマは

あたしの日常でも起こりうることで

生きるとはこういうことなんだと考えさせられもしました。


これは『民子三部作』と呼ばれる一作目らしく


『故郷』、『遥かなる山の呼び声』とつながるそうな。


探してみようと思いますひらめき電球