私は、生まれつき嗅覚が敏感なので

周りの人や出先で会う人から感じる口臭や体臭で、

その人の健康状態が大体分かります。

 

 

日本では、明治時代までは、

患者の体臭から病気を判断する「嗅診」が

行われていました。

 

 

当時は、現代のように検査機器がなかったので、

医師が患者の体臭や口臭、便・尿の臭いを嗅ぐことで

病気の種類をを見分けたといわれています。

口の中は、軟らかい粘膜と唾液に覆われています。

顔などと違い、

皮膚や皮下脂肪に覆われていないため、

身体の異変を知る手がかりとなる

血管や血液の状態を比較的簡単に確認でき、

しかも、胃や腸などの

消化器官の粘膜と続いているので、

臓器に生じた炎症をはじめ、

体調不調の兆候も確認しやすいという

特徴があります。




口臭の成分は、

腸内環境や血液の状態、

体内で起きている炎症と密接に関係しています。

 

 

炎症ができた部位で免疫機構が働き、

細菌類と戦いを終えた免疫細胞は、

代謝産物を残します。

この産物が特有の臭気を発しているのです。

 

 

思わず鼻を覆いたくなる口臭や体臭、

尿や便の臭いは、

身体が赤信号を送っているということ。

 

 

いつもと違う体臭や口臭を感じたら、

身体が病気に近づいているという

メッセージを送っているのかもしれません。