尿酸値が高い人は、

尿路結石に気を付けなければなりません。

 


結石は、シュウ酸カルシウムや

リン酸カルシウムの固まりを指し、

腎臓から尿管、膀胱、尿道という

尿の通り道(尿路)にできるため、

総称して「尿路結石」といわれています。

 

 

尿酸は、通常は尿と共に排出されるのですが、

尿酸値が高い状態の場合は、

溶けにくい性質があるので、

尿酸が排出されずに、

腎臓から尿路に沈着し、

尿路結石となる確率が高くなるのです。

 

 

肉類などの動物性食品を食べ続けていると、

シュウ酸や尿酸などの物質が体内に増えます。

シュウ酸には、カルシウムと結合しやすい性質があり、

シュウ酸が腸内でカルシウムと結びつくと、

便と一緒にからだの外に排泄されます。

 

 

ところが、シュウ酸の量が多いと、

余った分は尿の中に排出されるのです。

 

 

尿の中で、シュウ酸がカルシウムと結合すると、

固まりとなって排泄されにくくなり、

腎臓に障害を及ぼして尿管を詰まらせます。

 

 

要するに、動物性食品の摂り過ぎが

結石のリスクを高めるということです。

 

 

 

結石は、腎臓にある間は、

ほとんど痛みを感じることはないのですが、

結石が腎臓から細い尿管へ移動することで

突然激痛を感じます。

 

 

こうなってしまうと、

手術で結石を取り除くしかありません。

 

 

結石は、以前は、

中年以降の男性に多くみられていましたが、

最近は若年化が進み、女性にも増えています。

その背景には、食生活の欧米化、

中でも肉など動物性タンパク質の摂取量の増加が

指摘されています。

 

 

結石や胆石のリスクを抑える食事として、

毎日ふのりの味噌汁を摂ることを

私はすすめています。